書物蔵

古本オモシロガリズム

2010年の書物蔵

オタどんが2010年の古本界を振り返ってをる

2010年古本界隈10大ニュース
http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20101213/p1

ので、わちきも拙ブログに就きてふりかへってみた(^-^;)

2010 事項
1月 「BSHはもうやめたら」と提言
2月 『りべる』志智嘉九郎1986)入手 羽鳥書店まつり NDLのヘンテコMARC批判
3月 公共図書館の使命』中田邦造1933)、『行政院文物保管委員會年刊民國31年』([1943])を入手
4月 『最新指導新聞記事教材研究』(山名正太郎昭和5)を入手 ひさしぶりに発作
5月 alphabetico-classed catalogを十数年ぶりに思い出す 「あったかもしれない大東亜図書館学」連載開始
6月 『マンガ文献研究』に執筆 『古書の森逍遙』購入 寶塚文藝圖書館の残存に驚く
7月 『図書日記・古本日記』(古典社昭11)を逃す 『祐生人と芸術』(市道和豊:室町印刷2009)購8月 オクで絵葉書が高値に ホモパチ法の分類について論ず
9月 北陸へ古本旅行・森さんで大笑い Glossary of library ...購入 創刊号の語誌
10月 麗美術館で絵葉書を見る 泣かす
11月 「パプリカ」を見る 増田七郎逸文を森さんに教わる hisakoさんの訃報に泣く
12月 発禁本を拾う 出版警察にハマる (2010.12.31追記)古書現世この年最後の客となる

注)入手せる古本はゴチック体
かうして見ると、しばらくまへにもり・やうすけさんにいはれたやうに、今年の書物蔵は、あんま古本ブログでなくて、これでは図書館ブログなりよ…(´・ω・`)
……ん?(・ω・。)
それはともかく、分析してみると、それなりにメズラシ古本を買ってはいたのだが、2月、3月、4月と、新会計年度が始まるまえにあたり、今年度になってから、からきし古本が買へてないことが明らか。これは、4月にヤーなことがあったからかすら…
ただ、図書館失敗学上のキー概念を森さんにおそはったことは、これは死ぬまで忘れまいて(σ^〜^) レファレンス・サービスといふも、サブジェクト・ヘディングといふも、ライブラリアンのコア・コンピタンスの源泉なれど、基本的に日本の業界全体が誤解してきたことを、うまくいひあてられるといふのも、われながらオモシロおかしく、哀しいなり(*´д`)ノ
ただ年末に至りテ、まはりや組織などうっちゃっておいて、ツール研究といふ、意外と誰も(最近は)やってなかった課題に気づき、とりあへず、出版がらみの基礎ツールの研究に耽溺してみたのはよいことであった。とくに、ある資料を通覧することで、魔法の杖を手に入れられたことは2010年の収穫といってよいだらう。しかし、レファレンサーがツール研究をしなくなってはサービスなんぞ、おしまひであらう。
もうわちきにとっての2010年はおはった。あさってからは古本三昧としゃれこもうではない乎。