書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館員、カネとチカラは…

ちょっと前、google bookについての記事を見てたら、オモシロい断片を拾った。

 今日の研究図書館、バーチャル図書館にも、原則と現実との矛盾は、18世紀と同様、存在するのだろうか。私の同僚の一人は、パーティに出席すると、慇懃無礼にこうたずねられることがよくあると言う。「司書とはまた素敵なお仕事ですね。どういった感じのお仕事なのでしょうか」。彼女はいつもこう答えるそうだ。「何よりもまず金と権力が関わる仕事ですわ」と。
(「グーグル・ブック検索は啓蒙の夢の実現か?」ロバート・ダーントン(Robert Darnton)http://www.diplo.jp/articles09/0903.html

書いたのはハーヴァード大学カール・H・プフォルツハイマー記念大学教授および図書館長をやっている歴史家さん。
オモシロいのは、世界で一番ススンだ米国でさへ、司書は「お上品」な仕事と思われていること。
まぁ、図書館事業に基本的に収益性がなくて(つまりnon-profit sectorで)、寄生的(sub-systemでしかない)という点では、オメカケサン体質があるんだろうけれど、それはそれで、どうやって権力から公許をえるか、どうやってカネをひっぱりだすか、という点で、「何よりもまず金と権力が関わる」というのは事実だろう。
といふことで

図書館員、カネとチカラは…

の次には「あらまほし」ないし「なかりけり」あたりがくるのでしょう。