書物蔵

古本オモシロガリズム

データベース批評:サイニーブックス

「書評」ってあるでしょ。図書評論。
本にかんする批評があれば、当然、参考図書に対する批評もありえるわけで、参考図書に対する批評がありえるとすれば、データ・ベースに対する批評もありえるし、あるべき。

サイニイ・ブックスSainii bukkus(Cinii books)ってさぁ、ホントにlibrary catalogなの(-∀-;)

どうやら図書館総合展にあわせて公開したということだろう。Webcat+が、カーリル路線で司書たちに大変評判がわるく、webcat+-をつくったりしたなかで出てきた路線かしらん。
ともかく引いてみたが、あまり関心せず。もちろん、素人さんむけのプロパガンダはどーでもいいとして(これについては、exlibris氏がきちんと言及http://b.hatena.ne.jp/ExLibris/)、わちき的には、従来なかった検索窓ができていて、(ぬか)よろこびを感じてしまったのだが。
もちろん、図書館目録というのは、既知文献はもちろん、未知文献を引けるから図書館目録なのだが(それができなけりゃあ、ただの物品目録一般でしかない。カネかけて造るまでもない)、未知の文献を見つける手がかりに、伝統的には分類と件名がある。
Webcatでろくすっぽ引けなかったんで(フリーワードで引けたが、ロジックがさっぱりわややで実用に耐えず)、あひゃ、ひけるのか(゚∀゚ ) とよろこんでしまったが。
なんですかこれ。
タイトルその他のフィールドに文字列がないと引いてこないなんて(-∀-;)
それがわからんから、件名や分類があるんぢゃないの!
がっかり(´・ω・`)
しかし、ネットのいる皆さんは、ほんとうに自分の調べ物*1をしとるんかいな。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.itmedia.co.jp/news/articles/1111/09/news108.html
あえて図書館情報学徒に告げれば、自分がオモシロがってるだけぢゃあ、サービスにならんのよ。相手*2がオモシロがるか、役に立つと実感するかしなけりゃあ、図書館は廃止され司書も解雇され、トーゼン、情報研も廃止である。
情報研が宣伝をするのはよい。14年前から使えるようになっていた1億冊だかを縁なき衆生*3への宣伝につかうのは。しかし、専門の人たちがそれをきちんと批評できねばよくなるものもよくならんよ。
新型自動車だって、ユーザを無視して技術者だけで開発やったら売れんよ。
一例をあげやう。サイニーブックスって、webcat plainにあったクリヤーボタンないでしょ。きっとこれは、技術者が「論理的には不要だ」と言ったからなんぢゃあ、ないの。たしかにあるところをクリックすれば、おなじ機能を作動させることはできるが。ユーザって、そんなもんぢゃあ、ないよね。
ここ十年、きちんとユーザ調査をして開発された図書館系システム、って、ないんぢゃないかなぁ。

Sainii Aatikuru(Cinii article)の感想

調べ物に記事索引はとっても重要(というか、調べ物ができる/できないの一線に、単行本より細かい粒度の情報をとれるかどうかがある)。だから、国会サンの元祖雑誌記事索引、サイニーあらためサイニーアーチクル、皓星社(こーせいしゃ)の雑誌記事索引集成データベース、山本ブリ先生らのプランゲの記事索引があるのだが。
(かきかけ

*1:学部生に教材として教えるとか、学部生が学習で使うとか、図書館情報学研究をする、とかではなくて、歴史や文学の研究をする、という意味。

*2:図書館情報学以外の研究者や利用者

*3:図書館情報学以外の研究者や利用者