書物蔵

古本オモシロガリズム

大満洲帝國の全國書誌に期待する!`・ω・´)o The national bibliography of Manchukwo is coming soon!

ターマンチョーティーコーって知っとるかい?
親が言ってたコトバなのだが、漢字で書くと「大満洲帝國」となるらし(*゜-゜)
あと「全国書誌」ってしっとるかい? 立派な近代国家には国立図書館と全国書誌があるとゆーことになってをる。
実は戦前期の大日本帝国は、納本制度はありながら、検閲のためのものにすぎんかったので納本をリスト化した全国書誌はなかった。
で。
結局、日本に全国書誌ができたのは戦後のこと。『全日本出版物総目録』(昭和23-昭和51年版)がそれ。
大日本帝国に全国書誌がなかったように、その友邦、大満州帝国にも全国書誌はなかったわけである…
ところが…
なんとまぁ、擬似的に満洲国の全国書誌を成立さしちまおうという大それた企てがあるのだ。
それが。
満州国出版目録』(金沢文圃閣)シリーズなわけである!`・ω・´)oシャキーン
ってか、わちきもこのまえチラシで知った(^-^;)
それを読むと、当時、満洲で出ていた各種の書誌類をあつめて全8巻で復刻するということらしい。
解題は数年前の雨の下鴨神社で津田書店の満鉄図書をみて佇んだ岡村敬二先生。
新京資料室連合会(これは満洲専門図書館協議会だね)とか、総務庁秘書処文書科とか、満洲図書館協会とか、旅順図書館とかが出した目録・書誌類をあつめてきたらしい。
ん?(・ω・。)
索引はどーなっとるだろ? とあわててチラシを見ますれば!

全8巻を横断する著書名索引(団体名含)を新たに作成

とある!
すばらし!!!`・ω・´)o
この索引においてこそ、満洲全国書誌がまぼろしのごとく立ちあらわれるのぢゃ!
あゝ、柿沼介先生がこれを見たらなんと言っただろう!
おゝ、彌吉光長が生きていたらびっくりしゃっくり!
うゝ、青木実さんにも見せてあげたかった!
もしかすて、新京市立図書館時代の楠田五郎太とかなんか書いてないかすら…とかとか…
「索引の無い本を出したら死刑」とかいうけれど、日本の出版者の多くが無期徒刑ごときものであるなかで、このようにテマヒマカネのかかる索引をつけるとはとは!
復刻も、索引をつけるだけでトンデモめずらかレファ本に転生する、あるいは今回のようにマボロシ国の全国書誌ちゅう文化記念碑がそそりたつ!
満洲帝國が大日本帝國の友邦であったのなら、骨は拾ってあげねばならないし、満州国が偽満で日本の傀儡国家(パペット・ステート)でしかなかったとするならば、ますますそう。
これは図書館は必携です