書物蔵

古本オモシロガリズム

わちきの大○○図書館情報学

ふと思ひたちて、一覧表をこさえてみた。
最初は単に「戦時図書館学」とか「大日本帝国図書館学」とか呼んでオモシロがってたジャンルなんだけど、南京の汪兆銘政権の国立図書館が出てきたことで、日本に収まらず、そんなら、拡大東アジア(greater east asia)という概念があったねぇと。一方で、犬丸さんの文献速報が見つかって、図書館学からすこし広げたいかなと。
んで、geater east asian library and information scienceという長ったらしいコトバを考えてみた次第。
ん?(・ω・。) 日本語に訳すと、大東亜図書館情報学ってか(^-^;)

仮番 ジャンル 当時の名称 中心人物 関係団体 展開地 時期 先行研究 有名度
1 資料保存 愛書,書病 西川満,澤田兼吉 台湾愛書会 台湾 1935-1942 なし ×
2 レファレンス 図書館参考事務 林繁三 図書館講習所 全国 1940s あり
3 読書運動 国民読書 中田邦造堀内庸村東田平治 JLA,翼賛会,満読など 全国 1940-1945 あり
4 日本主義 日本図書館学 三田全信 日本図書館学会 京都 1941-1942? なし ×
5 書誌ユーティリティ 科学論文題目速報事業 犬丸秀雄 文部省科学局 ドイツ 1941-1945 なし ×
6 遠隔複写 通信資料部 福崎峰太郎,〓(木勝)島善次郎 文物保管委員会 南京 1942-1945 なし ×
7 図書分類 国際十進分類の戦力利用 稲村耕雄 科学動員協会 東京 1942-1945 なし ×
8 右翼司書 皇道図書館 並木軍平 (財)皇道社 東京,高崎 1942-1945? なし ×
9 件名法 航空工学用件名? 帝国図書館 東京 194? なし ×

一般の図書館史本は、ほぼかならず、1940-1945が抜けている。その時期にこれほど重要な事柄があったなんて。
なんて、言ってるのはわちきだけなり。