書物蔵

古本オモシロガリズム

日本図書館史は、戦後に創られたのぢゃ

日曜、金沢文圃閣さんより送付スとの入電アリ。
しかして、けふ夕方来た。

『文献継承』17go[ママ]キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!


見ると…

◎図書館符号(図書館の地図記号)と、〓(くにがまえにト) / 鈴木宏
大日本帝国にBUNSOKU!(あったかも知れない大東亜図書館学 ; 2) / 書物蔵

の2編が収録されていることであるよ(´∀` )

日本の書誌utilityは昭和17(1942)年に始まったことは肝心の日本図書館情報学でハ誰も知らない

日本のさまざまな図書館事業の起源が先の大戦の闇にかすんで…
わちきの「大日本帝国にBUNSOKU!」は、昭和18年にわざわざドイツ(当時は3度目の統一ドイツだったので、第三ライヒといふ)まで出張した文部省事務官(犬丸秀雄さん)のお話。ってか、日本国におけるbibliographic utility(書誌ユーティリティー)の発祥は、なんとまあさきの大戦にあったのであーる!`・ω・´)o
って、この話は図書館情報学系のどんな文献にも書いてないことだから、だれか図書館情報学を専攻すると称する大学の先生をつかまへて話してごらん。みな、びっくりぎょーてんするよ(σ^〜^)
いやはや、JSTに表彰してもらいたひぐらいなりよ。
ホント、日本図書館学で犬丸秀雄の名を知るものはまったく居ないだろうけれど(日本図書館学史序説の索引にもなし)、日本ドクメンテーションの創始者として石上宅嗣くん並みにマツル必要がありはしない乎!?
しかし犬丸さん自身が、文献題目速報事業の十全にして詳細なる文献をきちんと書き残していてくれていたことを見出したときにはほんたうにビックリしたことですよ(・∀・`;)
増田七郎の図書館分類の日本性論争も、増田の逸文を森さんが発掘してくれて67年ぶりにオチがついたし、だんだんよくなる法華の太鼓、ならぬ、だんだんオモロくなる大東亜図書館学ぢゃ(o^∇^o)ノ

くにがまえにトの起源説に異説?

わちきの前に載ってた「図書館符号」の文章も読んだけど、これはびっくり:(;゙゚'ω゚'):
なぜかって、業界文字の「くにがまへにト」の秋岡梧郎起源説に(結果として)疑義を呈するものだからぢゃ(×o×)
ってか「くにがまえにト」の秋岡起源説の証言や証拠って、誰の証言か、誰が書いた文章かって知っとる?(σ^〜^)
秋岡さんの証言であり、秋岡さんの文章なのである(・∀・)
清水正三さんが、1978年だかに、フト、「さういへば、この略字って秋岡さんが創ったんぢゃないかなー」とて秋岡さんにジリリーンと電話「秋岡さんですよね」→「そーだよ」→「やっぱし」ということで秋岡さん起源説が昭和50年代にできたのであーる。って、これがどーゆーことかわかるよねーぇ(σ・∀・)
もちろん、1940年代から秋岡が使用していたことは実証されてはいるのだが…
さまざまな起源が1945年の瓦解によって見えなくなっているというのは事実であらう。

ショモツグラの論考が読めるのは『文献継承』

さう考へてみると、日本の図書館史・出版史でオモシロな記事が読めるのハ『文献継承』であるといふことができませう(・∀・)/
まぁ、他にも『マンガ文献研究』といふ同人誌に「エロと図書館」なるものを書いたけど(^-^;)
さて、どこで頒布すべぇか。東京堂ふくろう店と古書現世かしら(゜〜゜ )

20150824追記