書物蔵

古本オモシロガリズム

紺屋の白袴

図書館情報学研究文献要覧. 1991-1998 / 「図書館情報学研究文献要覧」編集委員会. -- 日外アソシエーツ, 2008.1 が出たといふ。
そういえば学生時代、これの初巻にあたるもの(1970〜1981 1983年刊)を、いまはツブレちまってない奥村書店で買ったことを思い出したよ。
当時、主題書誌(専門書誌)というものをはじめて習ってオモシロく、フィーバーしたものであったが。ただ、こんなものを自腹で買うのは、大学教員でもなかなか居ないのではあるまいか。
んで、新しいものをちょっと覗いてみたが…
『ライブラリアン奮闘記:人種のるつぼ、アメリカの学校で』リーパーすみ子ほか 径書房 1996.9
が、項目「学校図書館>海外>図書」に分類されとるのはいいとして、
これの書評、
中山ひとみ「ライブラリアン奮闘記:人種のるつぼ、アメリカの学校で(書評)」『図書館雑誌』91(2)p.129(1997.2)
が、項目「図書館総記>歴史・事情>西洋>アメリ*1>書評」に分類されとるのはいかがなものか。
どうやら、

「標準列挙順序」に反して、各国一般事情(orその他)でない個別事情を、各国一般事情の項目にブチこんじゃう作業者がいた

とみるね(゜〜゜ )
そう考えると、図書館総記>歴史・事情」にならんでる数百件の文献は、実は各主題のもとに再分類すべきものであるということがわかる。
さらに…
米国流の整理技術に従うならば、特定文献についての文献(書評のたぐい)は、同じ場所にエントリされるんじゃなかったのかぇ。
それとも日本主義でやっとるのか(゚∀゚ )アヒャ 
いや、これが、場所(空間)のファセット(主題面)からも引けるといいだろうから、重出(同じデータを2回以上重複してエントリに出すこと)したのだというのなら、結構毛だらけなんだけど。
本来の分類項目のほうにはそのデータがないということは、単にまちがっとるということなわけで。
こうやのしらばかま。

*1:だいたい、その次に「アメリカ合衆国」という項目があって、間違えて総記に入れるにしても、そっちじゃないかいね。