アンテナに登録したばかりのくまねこ堂さんとこで交換会の衰退について言及されている
うーむ
交換会の衰退?
街の古本屋が宅買いをしてそれが交換会で専門店にながれていくという流通が低下しとるようである、って去年あたりにメープルさんにも聞いたのだった(*゜-゜)
交換会の事務局員たる経営員で、業界事情や資料への勘、相場観などを身につけるという教育機能もあると樽見氏の平凡社新書にあったね。
ブラウジング効果
わちきはべつに勝手に古書業界の次世代を憂えておるわけじゃなくて、交換会の先に古書展があるのでわちきが困るなぁと案じておるのだわさ(図1を参照)
図1 古本屋による古書流通
不要本 ↓ 古本屋→黒ぽ本→交換会→専門店→古書展→マニア・研究者 ├─→ツブシ └古書サイト→┘ └──白ぽ本→街の古本屋──────→一般人 └──マケプレ→┘
もちろんネットで買うこともしておるが、わちき的には古書会館の古書展で資料物とか(いわゆる「黒っぽい本」を拾うほうが楽しい。現物を手にとって見られるというのは、新しい発見を生むのだ。って、おなじことを図書館用語でいいかえると、
ブラウジングにより未知文献を見つけられる
とゆーことになる。
上記図を街の古本屋を駆逐したブコフにあてはめるとよくわかるんだが、ブコフだと「黒っぽい本」がまるごとツブシになっちまうので、マニア・研究者にはあまりありがたくないのだ。
電脳せどり
ちなみにマケプレで古書・プレミア本を販売し、暴利をあげている一部の「電脳セドリ」はつぎのとおりなので…
図3 電脳せどりの位置づけ(図1に付加)
不要本 ↓ 古本屋→黒ぽ本→交換会→専門店→ ├─→ └古書サイト→ └→セドラ→マケプレ→一般人
アマゾンしか検索しない一般人に、黒っぽい本・レアアイテムを約四倍の値段で売るということらしい。すごいねぇ(・∀・) 在庫ゼロ・資本ゼロでも多少キモが太ければよいというわけですな。
もちろんこの電脳セドリの成立には、前提としてそもそもアマゾンに所蔵情報をブラ下げる(古本の)親書誌がなけりゃあならんかったわけですが、それは某書誌情報会社(ってどこ(・∀・)?)が書誌データを提供したおかげで解決されちまったわけだし。
ただ結局、これがいくら繁盛しても、大元の、黒っぽい本の供給量はぜんぜん増えんわけだから、わちきにはぜんぜん嬉しくなかったりもする(・∀・)
そこで、将来の有望供給源の話なのだが。。。
かきかけ