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古本オモシロガリズム

炸裂の図書館雑誌:ひさしぶりに図書館の政治学

にゃんだか今月(9月)の図書館雑誌も炸裂しとるのぅ(・∀・`;) 投書欄にこんなものが…
・糸賀雅児「教育基本法を受けた日本図書館協会の対応について」『図書館雑誌』101(9)p.633-634
まずもって、このようなものはただの投書欄にのっけるようなものでない気がする。投稿としても、きわめて重要なものだよ。一番重要な記事が投書というのもフシギ(・o・;)
基本法改正をうけた関連法規の改正の場に、ぜんぜん日図協が出てこないことをとらえて、

まさか教育基本法改正を快しとしないから、その後の関連法制の「改正」についても口をつぐむ、というわけではあるまい。その「改正」によって影響をこうむるのは利害関係者である日図協会員なのである。

と、ぜんぜんロビー活動をしない日図協事務局および委員会(政策委員会あたり?)を叱っている。
いま日図協の中で主導権をにぎっとる人々は、現・憲法体制というものを、おそらく誤解しているんよ。
まずなによりも、悪辣なる保守反動政権たる現政府というのは、じつはほぼ完璧に合憲の合法政府なわけで。どんなに気に入らなかろうが、いまの政策は、まさしく合法選挙で選ばれた議会政党がやっとることなわけで。
気に入らんからといって、そもそも話し合いのテーブルに着かんというのは業界団体として間違いだといってるのだなぁ。
もちろん行政の活動というのも、政治の一環だから、もし今、全日図(ぜんにっと)みたいな図書館員の産業別組合があってストライキも辞さず、ってな状況で、政府のやることにソッポむくというというのなら、ま、それもひとつの手ではあるでしょう。でも、そんな状況はとっくのとうにないわなぁ。って、もとからなかったか(・∀・`;)
でも困ったものではある。