書物蔵

古本オモシロガリズム

石原莞爾のマルクス神社!

風呂んなかで、読了
ある科学者の戦中日記 / 富塚清. -- 中央公論社, 1976. -- (中公新書)
どっかで安く拾ったもの。
この人は早くから敗戦を予想してたんで、日記もオモシロ。
兵器開発はテキトーで、全国各地で生活の科学化を説きまくり。

マルクス神社!

本筋とは関係ないけど、

昭和19年〕一〇月二〇日(金)
 午前本郷で講義。昼から帝国ホテルで、同盟通信の編集会議、津久井竜雄、新明正道、大熊信行、住田正一、池島信平、堅山利忠などという人々がならんでいた。思想犯の取り調べのことなどで話がはずむ。石原莞爾のことも話題にでる。彼は今、鶴岡に在住、警察からきびしく取り締まられている。ずいぶん奇矯な議論を吐いている。たとえば、マルクス神社を作れとか、朝鮮独立研究所を作れ、などどいう調子、(略)

(゚∀゚ )アヒャ

マルクス神社

ってすごい!
さすが石原莞爾。言うことがちがう。いまググっても、「マルクス神社」という複合語の用例自体数件しかない。
ついでに言えば、アフォなフロントエンドプロセッサ、MS-IMEでもなぜ「莞爾」は変換できるのか?!

大東亜トンデモバスターも友情出演!

〔昭和20年〕一月一九日(金)
 (言論報国会の理事会が熱海であったが)夕食の際、島田春雄氏がメートルを上げる

(’0’*)およ、この島田さんてば、戦時トンデモバスターでは。
ただこれだけだけど。

この人の書いたSF?

ところで文中にこの人が書いた小説のことが出てくる。どうやら子供向けで、敗戦直前に新兵器かなにかで日本が救われるというものらしいのだが…
3/10ごろ、出版社から出荷したらしく… かなり焼けちゃったらしいのだ(出版社はまるごとなくなってたらしい)

三代の科學 / 富塚清著<サンダイ ノ カガク>. -- (BA35387002)
  東京 : 弘学社, 1945.2
  289p ; 19cm
  別タイトル: 三代の科学
  著者標目: 富塚, 清(1893-)<トミズカ, キヨシ>
所蔵図書館 1
 奈県図情 一般 913.6||1118 1511783109

NDL-OPACなし、ゆにかnetなし、児童書総目もなし。で、webcatに1館だけあり。
あれっ(’0’*)
奈良県立はゆにかにだしてない情報があんのか?