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いったん根拠地へ戻って再度、東神奈川へ進出ス

以印刷代筆写

反町古書会館で久しぶりに拾う
「藤原恵文庫」目録 / 朝日新聞大阪本社調査部. -- 朝日新聞大阪本社調査部, 〔1945〕
1500円。
日本新聞学のコレクション。昭和20年8月に出されているのだが。。。この月ってなんの月だったっけ。。。(・∀・)
当時の大朝本社調査部長(大山千代雄)や、寄贈者、藤原恵(出版総局大阪編集部次長)の序文があるのだけど、戦時色がまるでない。というか、不自然なほどにぜんぜんない。
「戦局が苛烈(=負けが込んでる)」も、「新日本(=敗戦三等国日本)」も、どちらもない、ある種、異常な序文。
これは… 8月の10〜15日あたりに出版されたものではあるまいか。
あっ! でもこれは「以印刷代謄写」本なんで、そもそも出版物では(出版社サイドの主観からは)なく、奥付もないから、ワカランのだ。

以印刷代謄写」(まとめ)

ご要望により過去記事へリンクしました(*´д`)ノ
■[古]代謄写とは
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060805/p1
史料:榛村専一(しんむら・せんいち)「出版法」『現代法学全集 33?,36』(日本評論社 1930?,31?)
■[古]「以印刷代謄写」とは「遁れ言葉」(代謄写つづき) http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060826/p1
史料:「第五十二回帝国議会衆議院出版物法案委員会議録(速記)第二回」(昭和2年3月2日)
■[古]灰色文献史研究 (代謄写 続々)
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060827/p3
史料はなし 研究史上の位置づけについて
■[古]昭和初年の「以印刷代謄写」認識(代謄写 続々)
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20061009/p3
史料:『科学論文の書き方』 田中善麿ほか 養賢堂 昭和10年(訂正6版)