書物蔵

古本オモシロガリズム

戦時図書館学の再生(満洲の沃野に読書はあったか7)

着々と調査は進みつつあり(`・ω・´)ゝ
まづは…

満読の理事さん

堀内理事は、ちょっとアヤスィー人にみえる。
あわてて言うけど、アヤスィーからイクない、ってわけじゃ全然ない。
清すぎて正しすぎる図書館界には、もうちっとアヤシイ人材、タヌキみたいな人がいてほしいもの、というわちきの観点からは、むしろ誉めてたりもする…(・∀・) そのうちやりますか「館界タヌキ列伝」… あっ!
('0'*)またヤバネタ! これじゃあいくら匿名ブログでも身がもちませんがな。ただ、何度もいうように、純粋マッスグすぎる館界においては、悪徳は美徳なのじゃ。この逆説… 情けなや
○現在までに確認できた文献上の事実のいくつか
・著作(単行本) 5系統
 仏教的社会評論(1936)
 国民読書運動の本(1943)代謄写本(1945)
 政治評論(3部作 1945,1946 3は未刊?)
 青年運動の本(1947,1949)
 ローマ字研究本(1959,1961)
・○○○ 戦前のものにはなく、むしろ戦後ちょっとしてから昭和40年ごろにかけて
杉森久英の回想録
○上記の記述からとりあえずいえること
1900(明治33)年神戸市出身 没年不明(1965(昭和40)年ごろ?)
1921(大正10)年に早稲田実業・本科卒業
1937(昭和12)年に青年文化振興会・主幹
194?年,大政翼賛会・嘱託 1943年,満洲開拓読書協会・理事
日本ローマ字会常務理事
国語審議会委員(ローマ字分科審議会委員長)
日本コトバの会評議員
分かち書き研究所長
生業は不明
戦時中の読書運動は仮の姿だと本人はいっている(・∀・)?
堀内さんは戦後,エスペランチストでもあったようじゃ
ローマ字運動家なのは知っておったが… エスペラントまでやっておったとは!
ますます不思議な人なり。
ん? なんで「さん」づけになったのかって…
それはね…
ひみつ(^-^*)

『某』雑誌とは

中田邦造の,国粋主義者軍国主義者をやんわーりと,とおまわーしにたしなめているとしか解釈できない感動的な文章が載っていた某雑誌。
まぁ,まともな推理力があれば,すぐわかるよね。
そ。
石川県立図書館の月報
このまえ紹介した

じつは想定されていたよりもずっと広く(部分的には)深く
レファレンス業務が戦前の日本国内の図書館に浸透していた

ことを実証した論文の話はしたよね。
で,その著者が使ったのが,各図書館が出していた「お知らせ」の類なのだ。
それと同じことをしてみたまでなのだ(`・ω・´)ゝ

戦時図書館現象本,続々と集まりつつありっ!(`・ω・´)ゝ

図書館学プロパーではぜんぜん有名じゃなかった読書運動(ってもきちんとした先行文献はあるけどね。そのうち紹介するわん)
だから,こまめに探すと結構ころがってるんだわんわん(^-^*)
讀書と青年 / 黒川純一著. -- 潮文閣, 1943
勤勞青少年の讀書指導 / 弘津徹也著. -- 教育科学社, 1943

黒川氏は社会学者であり,日本出版文化協会の書籍課長として令名のあった人である。直接青年に対して読書の意義・方法を広い視野の下に新しい観点から説いてゐる。
弘津氏は青年学校教師として身を以って青年指導にあたってをられる人で,その教育者的熱情と理想家的真摯さには深く打たれるものがある。

と,昭和19年9月にほめられておるのじゃ。
もっと集まれば,わちきの脳内において(・∀・) 佐藤忠恕<サトウ, タダヨシ>が戦中に果たそうとして果たしきれなかった,

戦時図書館学の全体像を構成する

ことができるようになるのじゃo(^-^)o
これぞ失われた図書館学の再生!