書物蔵

古本オモシロガリズム

雑誌じゃなくて新聞記事の索引はどうなったのー?

上記の新聞記事では「出版物で探すのが最も難しいのは雑誌記事」とあるが、新聞記事は?
といえば、新しいものは各社のネットとか、ちょっと古ければ日経テレコン(有料)で本文から引ける。
けど、雑誌ならぬ新聞記事の索引を國會が作っていたのはみんな忘れちゃってるねぇ。
まあ、「新聞切り抜き」とかいう名称だった気もするけど。
たしか1990s半ばまで作ってたのでは。
でも止めちゃったね。でもまともに怒ってたのは稲村徹元さんだけだったような気も。
せっかく米人たちがいろんな図書館事業を設計してくれたのに、むやみやたらに止めたのは國會の罪だねぇ。担当者は切腹もの。
日経テレコンだって、せいぜい1980sの後半ぐらいしか記事が入ってない。
詳細な主題標目(たしかUDC)をつけていた國會の新聞切り抜き。それが昭和23年から蓄積されてきたんだからなぁ。書誌事項と主題標目だけでも遡及入力できたらせめて「正の遺産」を生かせるんだろうけど。
そうそう、出版社がこれらのごくごく一部を資料ものとして出版したことがあった。
『ドキュメント戦後の日本』
『ドキュメント人と業績大事典』
まあ結構なことではあろうけど、これらに収録されなかったささいな事件・記事・人物こそが(ほかの資料ではわからん)ほんとうに役に立つものなのじゃ。だからこれらでは遺産を生かしたとはいいがたい。遺産を利用した程度だねぇ。
雑誌記事索引の主題標目廃止については、だれーも批判せんかった。
はっきりいって…
ITに足元すくわれとるわね國會は。
事業はコンセプトが大事なのに、表層的IT化で自分達の強みをなげだすところがあるね。