書物蔵

古本オモシロガリズム

ジュンク堂で図書館業界誌の端本を

がっかりして(´・ω・`)ショボーンとしつつ、なんとか池袋までたどりつく。
なんかジュンク堂に吸い込まれていく自分。
ぐるぐるまわるも、めぼしい新刊書はない。ってか、「ナチス的良心」の本と「日本主義」の本を座り読み。
そだそだ。せっかくジュンク堂にいるんだからあれを買おう。
ということで、業界誌の『みんなの図書館』6月号を。
ジュンク堂の利点のひとつに、業界誌の端本を買えるというのがある。ふつう業界誌・専門誌の類は通年で買うしかないからねー。もちろん、論文1,2本なら図書館等でコピーすればいいんだろうけど、特集とかでまとまって読みたいものがある場合には1冊買ってしまったほうがいい。
ただ「図書館学」の棚にはないねー、ちょっと離れた「教育雑誌」にあるよ。
『みんなの図書館』6月号は、図問研外のゲストを呼んで選書論論争のつづきをしているらしいと聞いたから。
図問研はなー、ニコニコ貸出し路線だったから入らんかったよ。それに無意識的な左翼であるところが気に入らん。左翼なら山崎元さんらしく自他共に認める左翼であるべき。
最近、総括もせんと、いつのまにか「わたしたち左翼じゃありませんでした」かのような顔をしているからますます気に入らん。足らん足らんは総括が足らん。
あ、でも、何年か前に総括じみた論文が載って笑ったことがあったよ。たしか山重壮一「なぜ、公共図書館でビジネス支援を行う必要があるのか」『みんなの図書館』(通号 302) [2002.6]。うろおぼえで申し訳ないけど、たしか要旨は、「金儲けは悪じゃない」っての。いやー、ネップマンっていたなぁそいういえば。って、図問研はソヴェト体制なのか?
もちろん、ここでわちきは茶化してるんだけど、体制内から路線変換を図る苦労というのもわかるつもりだよ。ごくろうさまですのだ。
館界の若者たちに言いたいのは、もっと歴史を勉強したほうがいいってこと。っても別に「図書及び図書館史」の本を読めってことじゃない(むしろ読むなといいたい)。
そうじゃなくて20世紀の政治史・軍事史をヨメ。革命史も可じゃ。
最近の、妙にヤル気のあるマジメな若者の言説に接するに、一昔前のピオニールとかを一歩も出ていないものが多い。
いやー、ひととおりの実験を実際にやってみた結果が20世紀の悲喜劇(惨劇)なんですけど。