書物蔵

古本オモシロガリズム

マイクロ資料論(2)

手許にある図書館情報学のハンドブック類を見てみた。するとやっぱりヘンテコなことになってることが。
理系の学問・実学じゃあハンドブックってのは各種計数がのってるレファ本なんだけど,図書館(情報)学の場合,それを標榜しつつ結果としてちがうものになっている。
出版当時の斯学全体の俯瞰図というか…
これらを集めて総覧することで,この分野のことがほぼわかる。特に使えるのは,マイナーな話題。一応,斯学の全てのトピックスについて最低限の記述があるから。

最近の論調

1998年だったかの丸善版『ハンドブック 第2版』。これに項目があるんだけど,最初に,「マイクロが見直されてきている」ぐらいのことが書いてあるのに記事本体はとみれば,単なるJIS規格の紹介で,図書館での取り扱いの話はほとんどなし。それにfurther readingsにあたる書誌もない。こりゃ,締め切りに追われたやっつけ仕事みたいだよ。
1988年だったかの同 第1版が記述としてはずっといい。というかこれがイチバンいい。実務者としてはこっちのほうが役に立つなぁ… こっちの著者は,いちどとりあげた服部一敏氏。
図書館協会版の『ハンドブック』の最新版では…
(かきかけ