書物蔵

古本オモシロガリズム

最近,古本市にいけない…(´・ω・`)

忸怩たる思ひ
とゆーのも。
図書館史がらみで人にあうのに忙しいから…
Walking dictionary ならぬ,walking source というべきか。
今日も…
貴重な史料を返しにお出かけ。量が多いのでヘロヘロになる(´・ω・`)
でも会話ははずむ(^-^*)
「マツモト・キイツ*1を…」といったら,「あゝ,よく其の名前を聞きましたよ」と返され(×o×)。
この名前が実際に,実務や噂バナシとして発話されていた瞬間というのがほんたうにあったんだなぁ,としみじみ。
うーむ。図書館史上の人物たちは,生きている人々のココロの中にまだ生きているのだなぁ。

ということで古書店に行く!(`・ω・´)ゝ

せっかく出てきたので,古書店に行く。
平成不況以来,町の古本屋は激減してしまったわけだが,それでもがんばってやってるところはあるのだわさ。
まずは久しぶりの…
「田園りぶらりあ」へ(画像)
しかし,この街は不思議な街だなぁ。クルマの往来が少ないうえに,それがみんなポルシェとかベンツ「しか」ないというのも… ヘンテコ
歩いてる人間がみんなブルジョワにみえてきて,革命を起こしたい気分になってくるよ(^-^;) こーゆーとこに大学があれば教授は左傾してしまうかも…
ちなみに最寄駅は田園調布ね。
じっくりみたら,奥のほうに図書館本ハッケーン(*^ー^)/
マイクロ資料論 / 服部一敏著. -- 全国学図書館協議会, 1984. -- (図書館学大系 / 芦谷清 [ほか] 編 ; 第2巻)
世界の図書館 / 岡田温編. -- 日本図書館協会, 1966. -- (図書館の仕事 ; 2)
新編新聞整理の研究 / 新聞編集整理研究会. -- 日本新聞協会, 1994.1
1000円
さいしょの2つは600円にしてもらった(^-^*)
マイクロ論は電子化時代でまだ図書館から退場できないマイクロ資料の,ほぼ唯一の単行本では。
新聞整理は,記事を紙面上にどう配置するか,タイトルはどうやってつけるかなどが書いてある。日経テレコンなどを引く際のTipsをここから引き出せるかもと,まえまえからマークしてたのじゃ。
つぎはおとなりの駅の
「東京書房」
たしかここは有名なとこだったはずだが,入るのは15年ぶりぐらい ( ^ - ^ ; )
『ガロ』の安売りをしていたりもする…
近代文学の傷痕 / 尾崎秀樹. -- 岩波書店, 1991.6. -- (同時代ライブラリー ; 71)
これを550円で(^-^*)
大東亜図書館学に目覚めてから,いつか拾おうとおもってた。電車のなかで読んだら思った以上におもしろい。文学は読まんのに文学史は読むのだよわちきは。

戦時下の文学を語る場合,よく文学の不毛が口にされる。しかし私はこの言葉を絶対に使うまいと思う。なぜなら,その時期の文学を踏もうと認識した場合,戦後は,それ以前の昭和初年代,あるいは昭和昭和十年代初期に強引に継木しないわけいにはゆかず,そこから戦後の民主主義文学の誕生を,旧プロレタリア文学運動から一本の線で延長させるという錯誤も生まれ,(後略)(p.61)

しかし,文庫本と新書本の中間の,「ライブラリー版」ってたしか岩波がはじめたのでは… いまは平凡社ライブラリーだけになっちゃいましたねぇ。岩波の書評誌『よむ』のチラシが入ってたのが泣かせる…(・∀・)