書物蔵

古本オモシロガリズム

なんで大橋図書館がワクワクなの?

うん,これは日本で唯一ニューヨークパブリック図書館(NYPL)に「なる可能性があった」図書館なのだ。
だれもはっきり言わんけどね。
首都級の大都市に存在し,(この次が重要なのだが)「私立の」公共図書館
NYPLがここ数年やたらと人気だけど,あれはやっぱりかなり特殊な条件でしか成立しないもんよ。その条件ってのが上記の2つ。
ところがその2つの条件を満たす図書館が日本にもあったのだ。それが大橋図書館。これは単にメセナ(儲け金のばらまき)で有意義なんじゃなくて,新しいサービスを生み出す源泉になる可能性があった。
役人は,とくに戦後の財政民主主義のもとでは新しい価値にコミットは絶対にできない(政治的イニシャティヴを持ち込めば別だが)。
けど大橋図書館には,役人やくだらぬ会計制度もなく,サービスの開発に専念できたはずなのだわさ。
〜〜〜
では,さようならなのだ。2005年,平成17年よ。