書物蔵

古本オモシロガリズム

五反田で掘り出し ワ━━━ヽ(^∀^ )ノ━━━イ!!!!

五反田と神田の両方で即売会あるみたい… でもこの場合は五反田ね。

五反田 安くて面白い本
神田  高くて良い本

って感じだから(^−^) なーんて考えてたら遅刻しそうにアセアセ あわてて行く…
と、間に合いました9時30分
ここは1Fガレージの均一売り場がいまイチバンアツイのだ!
西部古書会館(高円寺)の即売会でもガレージ部分がそうなるけど、あそこより五反田の方が量もあるし面白いものがころがっている。いちど、200円で相場1万の博物館本を掘り出したことあるしニコニコ
ぐるーりと回る。月の輪さんが図書館本を出してたほんとの残りを200円なので拾う。
図書館運動の新たな原理を求めて / 図書館労働者の会・横浜[他]. -- せきた書房, 1983.2
ガレージをひろまわりすると… オヤ? 『みんなの図書館』1979年が転がっていた(買わなかったけど)。そうか,なないろ*1さんに図書館本でる可能性ありっ!
と,うきうきしてたら10:00に! それ〜突撃〜

交渉初体験

ふつうの書物本が各所にでてましたが,なないろさんところには。

読書関係一括 5000円

げげーっち!(*o*) これ60cmちかくある,雑誌(薄物)の端本の一本…
なやむ,なやむ…
なぜかって?
だってこのなかに5cmほど図書館本があるのだわさ。それも… いままで(古書市場では)みたことのないレアものが…
50ねん会『図書館の発展のために:5周年記念論文集』同会 1958 106p.
この本は… きわめてめずらしいよ。古書市場では初見。はっきりいって,これ1冊だけでも数千円の価値が(わちきには)ある。
いちどはあきらめるも… やぱーりあきらめ切れず,本の前をウロウロ。
って,

そうだ(゚∀゚)/ 要らないのを捨てちゃえばいいんだ!

って,ほんとうに良いのか? またなやみ。
かなりの部分,岩波の『図書』とか,わりとどうでもいいもんだけど,一部,出版労働とかの資料もあるし,さすがに捨てるのは,わちきの古本道が許さない…
でも,やっぱり欲しいし。お金はあんま問題じゃないのに…
って,なるへそ! そうか,

図書館本だけおなじお金で売ってもらえばいいんだ!

とようやく思いつく。
ドキドキしながら帳場で交渉。
やた! OKがでた! 口添えしてくれた古本屋さんもいたからか(^-^*)
ありがたうありがたう。

後日談

奥付をみると

編集発行 50ねん会
     最高裁判所図書館内
     住谷雄幸

とある。
50ねん会の本を,いとめずらし思ってながめてたら…
 うぉっ!
これ… つづきがあるよ! って2000年に!!!
いやぁ〜意外意外。
図書館法制定から50年. -- 50ねん会, 2000.3
すごいね。半世紀たってから実質的な続刊がでるとは。
いちど紹介した彌吉光長らの『雁信』なみだね。あれは,35年振りだったけど。
うーん,この続刊もほしいなぁ… しかし,ここでいろいろ書くといろいろ角がたつのかなぁ。うーん。などと考えるが,いーや,書いちゃえ。
いちばんバカにした話はスルーすることなんで,「よくもわるくも言及するってことは,それなりにリスペクトしてるんだ」ってことは,すこしでもアカデミズムの風にあたった人
なら,わかるよね。というエクスキューズを振っといて(^−^)
この本は前半が座談会で後半が論文集。で,アカデミックなのは後半なんだけど,むしろ前半のほうに価値がある。
もっと分析的によむ必要があるけど,簡単にまとめると,館長は事務官がいいか司書がいいか,とかやる気のない同僚の話とか,ほんとはいまでも話題にすべきなのにぜんぜん(活字としては)話題にならない話題がきちんと話題になっている。これは発見なのだ。

*1:なないろ文庫不思議堂