書物蔵

古本オモシロガリズム

五反田で岡田温,廿日出逸暁に会う(^-^*) 図書館本たくさん!

月の輪書林にひとつ注文を出してたんで,その当落を聞くために五反田古書会館にいってみただす。
いるよ,いるいる!おじさんたちの群れ。住宅街にぽっかりと開いた異空間。
ガレージの均一だなもそこそこに,2Fに上がり当落を聞いてみる。

私 「○○○○番,あたってますか? ○○なんですけど」
担当 「はずれてますねー」

まー,しょーがないか。それにまだ探せば出てくる最近の本だし『書庫のキャレル』。

文学と図書館家具

著者は図書館員にして文学者だったらしいけど,わては文字通り,レトリックでなく「書庫のキャレル」について興味があるんで(^-^; この本に書庫のキャレルについて書いてあるんかな?それともレトリック?
goo辞書じゃ,「carrel(l) (図書館の)個人用閲覧席」とある。googleでcarrelを日本語サイトに限って検索すると,一部,大学図書館での使用についての記事はでてくるが,多くが喩え,レトリックとしてのキャレルになっている。
こんどキャレルの訳語を再検討してみよっと。
キャレルといえば,A図書館とB図書館のキャレルを思い出す。A図書館のほうは,いたってフツーのキャレル。さみすい書庫内で静かに読書ができますです(ちょっとさみしすぎて,怖いぐらい。まぁ怖いだけじゃなくて,実際に痴漢とかでたらしいけど)。B図書館のは,なんと移動式キャレル。これはなかなかないよ。いろいろおもしろい機構もついてた。けど,わちきが見た段階で,すでにキャレルとして使われなくなって久しかった。それがもと何なのか自体を同僚達はわからんかったみたいだった。かわいそうなキャレル。そこの図書館じゃあ書庫で調べものをするってゆー風習が廃れちゃったんだねぇ。あれを見てからもう10年以上たつけど,廃れる一方…
館界の長老たちが,いまさらながら図書館家具について騒ぎ始めてるけど,ちょっと遅すぎたよ…
ま,それはまたね。それよりも掘り出し!

品切れだったはずの図書館本ゲット 滑川道夫

抽選がはずれ,気の抜けた気分で会場をみはじめたのだす。
いろいろあるなぁと。そんで,とちゅうまで来たら!
「としょかん」という文字が目に飛び込んできたではありませんか!
としょかん / 滑川道夫[他]. -- 牧書店, 昭和25. -- (学校図書館文庫 ; 3)
ん,もー飛びつきましたね。これは,このまえ古書目録で注文したのに届かなかった本ですから。で飛びついてからみてみると,一緒に注文してゲットしたトリュウヨシオ「本のはなし」よりもずっと感動的!というのも…
・図書館用目録カードがオマケについている
・背ラベル(もどき)が予め背に印刷されている
これはこれは,なかなか本格的な図書館本だす〜
中身もすごかった。
著者の滑川さんがいろいろ図書館について調べまわるという体裁になっていて,インタビューの相手として,このまえわちきが本をかった廿日出逸暁(はつかで・いつあき)がでてくる。それも写真入りで!
ずいぶん感心していると,ほかにも岡田温とか,森清(この人の肖像はイラスト)とか。岡田さん,若い!こんな若い写真は初めてみたよ。
スゴイ本だよこれは!
と感動しながらウハウハしたんすが… ん? まてよ
この本,月の輪書林が出品してるじゃないの ということは…
おわかりですね。
わちきの注文が月の輪さんに行く。すると「あれ,あと一冊ないな〜 どこかなぁ」「売れちゃったんじゃないの」「あ,そか。じゃとりあえず1冊送付っと」ということだったんですねー
それで後から倉庫から出てきた。それで出品されたのではないかと…
ええ,わちきは全然平気です。なぜなら最終的にゲットできたんで(^-^*)
この他にも図書館本をたくさん買いました(といっても端本ばかりでしたが。早大図書館の紀要とか)。