書物蔵

古本オモシロガリズム

「手洗い」と古書会館

本の汚れ:個人蔵と図書館蔵,数十年たつと…

図書館に所蔵されていた本ってのは,手垢にまみれることはあっても,ホコリまみれになることは稀。でも,古本屋が扱う本は,(そのほとんどが個人蔵だったのはずだからか)結構,ホコリまみれになってる。もちろん,水ヌレやシミ,汚れも多い。そーゆー点じゃあ,図書館蔵だったものはカネを毎年,数百円づつかけてるだけのことはあって,そういう意味での保存状態はよい。(もちろん,帯カバを捨てて文化破壊をするとか(大学図書館),復旧不可能な合成接着剤ベタベタのフィルムをかけちゃうとか(公共図書館)という意味での保存はダメなんだけど)
で,もっぱら古書展(古書店)にでてくる本は個人蔵のもの(古書店の倉庫もここでは個人蔵とみなす)なわけで,ホコリまみれになっていることが多い。結果として,古書会館でやるようなディープな古書展だと,お客のお手々も真っ黒くろすけになる(´・ω・`)

会場に「手洗い」は

「手洗い」って,便所の言いかえ語になってるけど,古書展にいって困るのは,本来の意味での手洗いに苦労することなのだ。
いっしょうけんめい古本をあさってると,いつのまにやらお手々が真っ黒になる。それはそれでしょーがないんだけど,やっぱり帰るときには手をあらいたくなる。午前中のひとしごと(=古書あさり)を終え,メシを喰う段になると,やっぱりね(^-^;)
下に行きつけの古書会館の手洗い事情について書き出してみた。

古書会館「手洗い」事情

東京古書会館
何年かまえ新しく建て変わった神保町の会館。いつも思うんだけど,神田古書会館じゃないのは,東京全体を代表する本部だからか。個人的には「神田の古書会館」のほうがしっくりくるんだけど。
で,ここの(地下の客用)トイレは,新築だけあって施設としてはよい。神田界隈って,しばらくまえまでトイレがとっても貧弱だった。東京堂の改装でトイレが格段によくなって,読書人も安心して便意をもよおせるようになったけど。この神田の会館のトイレもかなり良い方。それにホテル並に(なぜだか)お湯がでるし… 施設はいいよね。
ただ,ひとつ問題が。
石鹸,シャボンが(これは古書展によるんだけど)ないことが多い。これは致命的。
古書まみれになったときの手の汚れは,せっけんをつけないとなぜだか落ちないのだ(´・ω・`)
親切な古書展だと,液体石鹸の容器をおいといてくれるけど,なにせあそこは客が多いもんだからすぐなくなっちゃうよ。
いつも困る。
南部古書会館
五反田駅ちかくの不思議な住宅地に忽然と出現する古書会館。いつも古書展のときに思うんだけど,うーん,シュールだ。
古書展会場(メイン)は2階なんだけど,意外や,石鹸事情はここがいちばんイイのだ(^0^)/
普通の石鹸が1個,ふつうに置かれている。これが一番よい
ほんとうに手を洗いたい人だけが最小限つかうという結果をうみだしている。それにこの石鹸は(おそらくは)普段から備え付けのものだろうから(つまりお客用に特別にだしたもんじゃないだろうから),神田の石鹸みたいに,あったりなかったり,ということがない。いつも最低限,あることはあるという結果が好ましいのだ\(^0^)
まあ女性用のトイレがないのが当世風じゃないですけど。
西部古書会館
ここは最初,トイレはないんじゃないかと思ってました(^-^;) でもあった…
うーん,ここは… 最低限それこそ用を足すところですね。でもしょうがないです。
神奈川古書会館
東神奈川の反町(たんまち。そりまち,じゃないよ)ってとこ。
でもここは最近,会場がふきっさらしのガレージだけ… 夏は暑いし冬は寒い…
ということで,トイレは内部にはさすがに存在だけはするのでしょうが,入ったことない…
手を洗いたい場合には,目の前にひろがる公園のトイレまで,ちょっと歩かないといけませんです〜 つらい…
石鹸は… 当然ありませんです(´・ω・`)

「携帯石鹸」ってあるのかなぁ?

いつも持って歩ける石鹸ってあるなぁ。
むか〜し,「紙石鹸」っていったっけ。こどものままごと用?の薄い石鹸が駄菓子屋で売ってましたが… あれって携帯石鹸として使えるね。
でも,ここ20年ほど,みたことないなぁ。
誰か,携帯できて,使ってもすぐカバンにしまえるような石鹸(あるいは,一回ごとに使い切ってもったいなくないような石鹸)ってしりませんかねぇ。