書物蔵

古本オモシロガリズム

 上野の図書館

ヒモでくくってあった本をひっぱりだしてみたら,結構,オモシロイものが出てきた。
江戸の都市計画(週刊朝日百科66 日本の歴史)2003.8
んー,これは一時期,都市計画にこっていたことがあって,それで買ったんだったねぇ。
ベアトの写真や,江戸の鳥瞰図がおもしろい。
あ,こんなのも
河原にできた中世の町 岩波書店
あれー,よく見たら見返しに「木下順二様 司修」ってあるけど…
でもこれらはわりとどーでもいい
めずらしいのは
『文学作品に描かれている上野図書館1984? コピー本ですね。54p.


この作品集は,上野図書館が描かれている文学作品等を集成したものである。
相模女子大学高橋和子教授が昭和五十年六月に当国立国会図書館の新規採用職員研修(後期)において,「文学にあらわれた上野図書館」と題して特別講義をされた際の配布資料等を参考に探し出したものである。
多くの分厚い著書から短期間に検索したので脱漏している個所があるかも知れないし,このほかにも上野図書館が描かれている作品は多数あると思われれう。より完成したものにしたいので,お気付きの方は御教示願へ[ママ]れば幸いである。
                   昭和五十九年十一月
                   支部上野図書館長 椿 慧

この,椿さんってのはほとんど書きものしてないみたいね。NDL-OPACでも雑誌記事索引にもないしwebcatにもない。googleにも引っかからない。やっぱ1980年代のことは,紙資料じゃないとわからないのね。まぁ役職が役職だから当時の職員録を繙けばいいんだけど…
あっ,そーだ! 「全国図書館職員録」みればいいんだ。
ありましたよ。専修大卒で昭和30年に35歳とある。とすると1920生まれぐらいかなぁ。すると,この文章を書いた時点では64歳ぐらい? うーむ,停年とは無縁の世界なのだなぁ
このコピー本,目次がそのまま上野図書館に関する文学作品の書誌になってるニコニコ

文学作品に描かれている上野図書館
矢野龍渓 斉武名士 経国美談
末広鉄腸 政治小説 雪中梅
 以下,大変になったので略

いいですねー。雪中梅,読みましたよ〜かなり前ですけど