書物蔵

古本オモシロガリズム

 闘病記文庫とは(日経記事から)

民間団体が,公立図書館に闘病記専用の棚をつくらせようという運動がある(日経05.4.19夕刊?)。ここでは記事の表現をそのままに「闘病記文庫」と呼ぶね。
なんにせよ(ネガティブなことでも)、新聞ダネになるのは、図書館趣味者の私にとっては楽しいこと。とくに闘病記にはいろいろな思い出があるので。
興味をもって読んだ。趣旨には大いに賛成だす。けど、ちっと突っ込ませてもらうっち。
記事ににある、闘病記文庫を「公立図書館では初めて開設する予定」の某都立図書館のサービス部長の発言。

図書館の書棚の配置基準となる分類では『闘病記』という項目がないため、あちこちの棚に分散している(中略)
表題だけを見ても、何の病気か分からない闘病記も多い。コンピューターで検索しても見つけられないこともある

だから闘病記文庫というわけだろうが、実は両方とも某図書館のOPACをつかえば、あっさりとクリアできることなのだわん。
なにも、某図書館のオンライン目録が、世界に冠たるものだとは、ぜんぜん思わない。あの程度ができて、やっと、図書館で滞貨をつくりつつゼロから作成している書誌データがいきるのだ、といいたいのだ(まだわたしにゃ不満があるでよ)。
サービス部長さんの部下たちには、他の図書館のOPACを自在につかいこなす猛者はおらぬのか?だとすれば、都立もたいしたことない(とあえて挑発しておきませう)。もちろん、事務系の管理職と現場系の部下のコミュニケーション不全があるとすれば、それは別の問題ではあるけれど。
これは記事予告にもあった、「OPACをつかって奇書をみつける法」にも通じる。