書物蔵

古本オモシロガリズム

反町古書会館展

古書即売会にはいろいろある。いま一番オモシロイのは五反田の南部古書会館でやるやつだけど,今日は神奈川古書会館でのやつにいってきた。
即売会予定表は個人のものだけど,とてもいいホムペがある。首都圏対象。
反町は残念ながら規模的にほかの半分ぐらいで,値段も五反田よりやや高め(といっても五反田が安すぎる)。鎌倉の公文堂とかもでてるから,それなりにおもしろくなるはずなんだけど,うーん,なかなか買うようなものがないなぁ。あと,会場がガレージで吹きさらしなのは(冬は)つらい。なにも買えないかもとおちこんでいたら,台の下に,ありました。
演歌の明治大正史 / 添田知道. -- 岩波書店, 1963. -- (岩波新書)  2百円!
これ探してたんだー。坪内『新書百選』で激賞されてた。大学生のころは絶版文庫あつめに狂ってたけど,最近は新書あつめ。まあ神田の山陽堂支店とか文庫川村にいけばあるのは知っているけど,それなりの値段になるからなぁ。90年代から絶版文庫あつめがはやり始めて,文庫はどこもスキのない値つけをするようになったけど,新書はまだまだアマイ気がする。ありがたし。
そういえば,岩波文庫ディオゲネス・ラエルティオス『哲学者列伝』が,むかしの帯付きだったもんだから,買おうかなと手にとったけど迷って戻したら,直後によくわからないオニーサンが,その棚の岩波文庫をほとんどかかえていっちゃったよ。ありゃーセドリだね。80年代はセドリは絶滅状態だったけど,ネット(とブコフ)の普及で復活したんだねぇ。この岩波新書をきっかけに,ほかにも,
写真にみる日本の本 / 庄司浅水. -- 保育社, 1984.9. -- (カラーブックス ; 654)
写真にみる西洋の本 / 庄司浅水. -- 保育社, 1984.10. -- (カラーブックス ; 655)
異国漂流物語 / 荒川秀俊. -- 社会思想社, 1969. -- (現代教養文庫)
快楽主義の哲学 / 渋沢竜彦. -- 光文社, 1965. -- (カッパ・ブックス)  カバ欠
庄司センスイは,まあ定番かと。『異国〜』は意外と図版が多いので。澁澤(渋沢)はカバーなしだし,いまでは文春文庫で持ってるンだけど,10年前さがしてたのでその思い出に。2百円。でもむかし,今はなき(移転した)町田の高原書店で,店の人に聞いたら五千円といわれたことをいまでも憶えている。ちがうかもしれないけど,このまえ行った西荻音羽館の店主さん,なんとなく同一人物であるような気がしてきた。