書物蔵

古本オモシロガリズム

国会図書館分類の本

資料分類法 / 鮎沢修, 芦谷清共著. -- 東京書籍, 1984. -- (現代図書館学講座 ; 4)も平塚のこの店で拾う。省令科目が目録法と分類法にわかれていた時には,さかんに分類法の単著がでたけど,これは今となってはどうでもいい国会図書館の分類について割とくわしく書いてあるんだよね。それで探してた。アメリカの議会図書館分類が,構造としてはハチャメチャ(専門分類表の寄せ集め)なのにくらべ,よっぽど体系的でおもしろいのに,議会分類が十進分類DDC)をおしのけて普及したのにくらべ国会分類はぜんぜん普及せんかった。ま,歴史に埋もれていくのだろうけど,おもしろいことはおもしろい。
国会は日本土俗の十進分類(NDC)がひろまるきっかけをつくったところ(館史の資料編にこれをめぐる会議録があるが,ある委員がウソ(orマチガイ)をついていた記憶が)でもあるし,その潜在的な影響力とそのあまりに無自覚なふるまいがいらだたしい。
もひとつの古書店はすごく古風なとこだったけど,友人が面白いものを1冊。なんで見つかるのだろう,すごいなぁ。
藤沢でも古書店めぐり。ガイドにおそわったとはいえ,まじめな古本屋が多くていいね。集中してならんでるし,80年代の国立(くにたち)よりも上か。
石井研堂 / 山下恒夫. -- リブロポート, 1986.11. -- (シリーズ民間日本学者 ; 2)
思い出すこと忘れえぬ人 / 桑原武夫. -- 講談社, 1990.7. -- (講談社文芸文庫)
などを買う。「シリーズ民間日本学者」はおもしろい人物をとりあげているんだけど,どうなのだろう。一部は他の叢書に増補版などがはいるようになってるけど,「私語り樋口一葉」(著者が一葉になりかわって,「わたしは〜」とやる)とか,かなりあやうい感じ