書物蔵

古本オモシロガリズム

薬袋先生の2005年のレファレンス担当者論

http://hdl.handle.net/2241/91031

民間企業がそういう仕事を引き受けたら,レファレンスサービスの能力の高い人を選抜して,レファレンス担当者にします。多少の不満が出ても,仕事の能率を優先します。ところが,公立の図書館では,みんなが仲良く同じ仕事をしています。これは間違っています。利用者の立場やサービスの能率を考えたら,みんなが同じ仕事をするべきではありません。利用者に対するサービスは,能力のある人が行うべきであり,レファレンスサービスには,適性と能力のある職員が専念すべきです。図書館サービスの改革の出発点はレファレンスサービスの担当者を確保することです。これは何としてもやっていただきたいと思います。

日本の公務員制度特有のものなのか、ホワイトカラーの文化なのか、日本人一般の横並び文化なのか、採用後の、結果として証明されちまう向き・不向きや、でき・不出来を、ポストへの配属に反映させる民間では当然の任命が少ないのよ。
レファレンスで有能な人に複写受付させたり、ディスコミにレファ担当させたり。

レファ担当者に最低限、必要な資質や知識ってなんだらう。

  1. 価値中立を意識できる
  2. 最低限のホスピタリティー
  3. 広いジャンルの浅い知識(雑学)
  4. 資料類型への理解
  5. 探索ツールの性質の理解

そんなところかしら

欠格条項

逆に、不適切な資質ってなんだろう

  1. 若い美人にあからさまに親切=年寄やむさい男性に不親切
  2. 悪い意味で学者=真偽・正誤の問題を利用者に出しちゃう
  3. 質問に倫理的・道徳的正しさ・美しさを求める

ってところかなぁ