書物蔵

古本オモシロガリズム

みなさん納本刷りに気づきはじめてゐた

書物のリヴァース・エンジニアリング(第1回)『地上の祭』、見果てぬ夢の形見
雑誌記事 片塩 二朗, 田中 栞, 郡 淳一郎
掲載誌 初版本 ([1]) 2007.7 p.66~77

これのp.74で「納本刷り」にあたるものについて言及されている。

田中 そう、各種の証言を参照すると、こんなに早くこの本が出来ているはずはないんです。しかし、実物をよく見たら理由がわかりました。結論から言うと、これは納本するために特別に作った本なんです。実際に頒布された本と比較すると、多くの相違点が確認できました。