書物蔵

古本オモシロガリズム

東京新聞(H28.11.17)に

かつて国立国会図書館長を務めた元京都大学学長の長尾真氏は「〔略〕日本の国会図書館は九百人足らず。原稿の業務だけでも、本来なら千五百人は必要だろう」と明かす。
「〔略〕日本は文化立国として生きねばならず、サブカルチャーアーカイブ化に国がかかわるのは当然の流れだ。それには国会図書館にもっと人や予算をかける必要があるが、分化にお金をかけることの意義を理解していない国会議員も多い。〔以下略〕

この記事、ふしぎなのはこんな「デスクメモ」がついてるとこ。

デスクが現行の趣旨に意義をとなえるのもどかと思うが、文化への国の介入が気になる。漫画にはエロ、体制批判の名作が数多い。国が介入すれば「線引き」が伴うだろう。いかがわしさに文化は薫るが、権力はその類を嫌う。明治政府の歌舞伎介入が好例だ。篤志家はいずこに。(牧)。