書物蔵

古本オモシロガリズム

地方通信員はヒミツぢゃ!

こんな記述を読んだ(。・_・。)ノ

一体今日までは何人が何新聞の通信を勤めてゐるかといふことを出来るだけ秘し隠くして、努めて世に知られんことを避けた。一には、これが明らかに知れると何かにつけて通信の自由が殺がるゝやうに通信員自身が恐れたに由り今ひとつは名が知れねばこそ一廉の威容を保ち得た通信員が一朝この正体を知らるゝに及んでは、忽ちこんな者がと軽んぜらるゝに至るべきことを、新聞社の側が恥ぢたに由る。
全国新聞通信網大観 昭和6年版 / 新聞之新聞社 新聞之新聞社 1930 楚人冠による序

へぇ(・o・;) だれが通信員か秘密だったのは、通信員自身が匿名を希望する傾向があったのと、本社側も、権威のない人物に依頼していることを隠したかったと、楚人冠はいふとる(σ^〜^)σ

「広告主名鑑」「新聞人名鑑」及び「新聞販売総覧」など、広くは売れそうにもなけれど、狭くはその道の人々に重宝されれるべき有用の書を次ぎ/\に発行し来った新聞御新聞社は今又この「全国通信大観」を世に問ふことに依って、その勇気と特志〔ママ〕とを明かにした。