書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館史のウワサ:春秋会事件、国会図書館初期幹部人事

てっちゃんいふやう、

春秋会事件についてのウワサ

支部図書館外史』をまとめた時、スガイさんなどからいろいろ書けないようなことを中森強さんが聞いたようだナ。

ほほぅ(゜〜゜ )
実際、 酉水, 孜郎, 1904- || スガイ, シロウ - の回想には肝心なことはなんーんも書いてない。しかし中森, 強, 1931- || ナカモリ, ツヨシ - 氏も数年前鬼籍に入られた(´・ω・)ノ こんなことならインタビューするんだったよ。
http://researchmap.jp/read0039180/
みんな墓場までもってっちゃったんだのぅ…(*゜-゜)
まあ事件の構造についちゃあ、ある程度理解できたんで、図書館業界史的な位置づけは、新たな事実が出てきてもあまり変わらんと思ふが、やはり同時代人にはいろんな情報がながれてをったのだねぇ(゜〜゜ )
https://twitter.com/shomotsubugyo/status/473480444558602242

ハンゾウについてのウワサ

一般考査局長の内定者が辞退したんだナ。それで岡田ナラウさんが「こころあたりがあります」といって、林ハンゾウを呼んだんだ。
ところが林は急死*1。岡田さん、ほんたうにあわてていたよ。
そこで名古屋の阪谷俊作を呼んだんだ。阪谷さんは男爵家*2のボッチャンでねぇ、ほんとーにおだやかなンだ。だけど鶴舞図書館のほうでこれから復興を*3、という時に出てきちゃったもんだから、すごく評判が落ちたらしいんだナ。しばらく名古屋で阪谷さんの話を出すと「あの人は…〔名古屋を打ち捨てて出てった人〕」とゆーよーなことを言われたヨ。

ほほーぅ(゚∀゚ )
さやうなることは、絶対に鶴舞の正史にでてきませんな。

わちき:それってどっかに書いてありますか?
てっちゃん:ん?(・ω・。) しらんなぁ…(*´д`)

とゆーことで、石井トン先生の先賢事典を参照するに。

阪谷 俊作 さかたに しゅんさく 1892-1977
(2)1918:京大 (3)1922:東京大学図書館 1922:名古屋市立図書館初代館長 1948:国立国会図書館一般考査部長 1954:同館支部静嘉堂文庫長 1956:退職 白梅学園短大教授
〔評伝〕「阪谷俊作先生逝く」(『郷土文化』no.119)
p.65 (転記にあたり/を:に置き換えた)

最近、こがいな研究論文が出たみたいね(未見)

戦前戦中の名古屋市鶴舞の館長が、どれぐらいエライか――まあ課長級だらうけれど――一般考査局長といへば本省の局長クラスなわけだから、こりゃあくらべものにならんわいなぁ…(・o・; 館長職ほっぼりだすのもむべなるかな(σ^〜^)
しかしこのウワサばなしから、岡田が司書系人事のウラ手配師だったことがわかる…(゜〜゜ )
金森はギョーカイはさっぱ分からんし、それは中井にしたって同じこと(´・ω・)ノ
ギョーカイ話ってーのは、こういった裏話がチョー重要。でも、どこにも残んないことがおほい。さう、ゴシップ誌噂の真相』の欄外のやうな情報。でも超重要。

*1:一説に心臓病。

*2:昭和16年に子爵家に。

*3:ツルミャーの図書館は空襲で丸焼けになった。