書物蔵

古本オモシロガリズム

第53回丸善特選古書展示即売会 (丸善名古屋栄店4階ギャラリー)

名古屋の栄(さかえ)ってのは東京の銀座みたいなもの?土地勘がまるでないが、そのうち名古屋古本散歩でもしたいもの。
規模的には藤沢の古書展に近い。こじんまりとしているが、やはり東京では見られない地元の出版物がある。目先が変わってうれしい。わざわざ通販を頼んだ展覧会図録『新博物館体勢』が2冊も出ていた。〔名古屋市〕西図書館50年誌. -- 西図書館, 1975 を800円で買えたのも、その一環。って、これもあと1冊出てたが、「日本の古本屋」を見ると早川さんが6000円ほどで売っている(^-^;)

(財)名古屋公衆図書館とは

福沢諭吉の弟子だった矢田, 績 (1860-1940) ‖ヤダ,セキ(銀行家)の創設にかかる私立公共図書館(開館:大14.4.19)。すでにあった市立の名古屋図書館(開館:大12.10.1) とは違う図書館。
昭和14年9月名古屋市に寄付。昭和27年8月1日「名古屋市栄図書館」と改称。のち移転し(昭40.11.1)、「名古屋市西図書館」となった。
名古屋公衆図書館大橋図書館(東京)と同様に、戦後の図書館史研究では軽く見られている私立公共図書館の系譜につらなる。パブリック・ライブラリー(public library)を、「公衆図書館」と訳して名称にしているのが象徴的で、パブリック概念輸入の歴史を物語る。
市立の「名古屋図書館」が空襲で焼失(昭20.3.19)してからは、一時期、名古屋の唯一の図書館であったこともある。
蔵書は後身の「西図書館」ではなく「鶴舞図書館」へ継承されているという。
(参照)
名古屋市図書館のあゆみ http://www.tsuruma-lib.showa.nagoya.jp/guide/ayumi.html
矢田 績(やだせき)−名古屋経済の基礎を築いた経済人−http://www.aichi-c.ed.jp/contents/syakai/syakai/nagoya/nag105.htm