書物蔵

古本オモシロガリズム

分科学のつづき

もとはデジタル人文学を標榜するお方にちょっとコメントしたのがはじまりぢゃったのぢゃが、やっぱす、もとマジメな図書館情報学徒のわちきとしては、既存のくりそつな学問ジャンルとの関係や、既存類似学の失敗や成功も考えたほうがよいのではないかと、すなほに思った次第ぢゃ。
たとへば、

アメリカでは、DHがあるよ

といふのだと、library scienceがたどった轍を踏む可能性大なり(。・_・。)ノ
いやサ、過去半世紀、本朝でこんなことがあったんよ。

米国流図書館情報学輸入失敗の巻

一昔もふた昔もまへの図書館情報学は、ありとあらゆる知識が納まっちゃふ一般分類表やら、標準的メタデータ採録法やら、それらを情報処理するカード排列やらで、一般知識学を自認し、

ボクに地位と名誉と教授職を与えたまへ。さすれば、貴兄ら諸学問は必ずやよりよき発展を遂げることだらう

と既存学問に対して言ったところが、各専攻諸学問ら曰く

おめぇ、ホントに学問か??? 中身はただの実務の集積ぢゃあ、学ぢゃねぇだろ(σ・∀・) 看板にsicenceってつけりゃーいいわけぢゃあねぇゾ! 

と言はれ、

だって、アメリカ様では、ちゃんとlibrary scienceって、もう100年まへからあるし、ドイツだって、bibliothekswissenschaftってゆって、あるんだもん(´・ω・`)

へぇ、さうかい(-∀-;) んぢゃ、ちっとキョーカショかハンドブック見してみ。
。。。
『図書館管理法』(・o・;) 『図書館ハンドブック』┐( ̄ヘ ̄)┌
これ、みんな「術」ぢゃん(σ・∀・) 学でないぢゃん(σ・∀・)σ

アメリカ様では、ドクメンテーションってって、ちゃんと高度なことやってんだもん。レファレンスって高度なこともできてんだもん(ノД`)・゜・。

おめーよう、術として高度だからって、それがすぐに学なんかにゃならねぇの(-_-;医学はあるけど病院学はないだろ(-∀-;)

日本の図書館学だって、これから中味をつくるんだもん。もんもん(´・ω・`;)´´

おめぇ、いきなりヘロってんぢゃあねぇか、やっぱり中味ねえんぢゃねぇの(σ・∀・)
だいたいここは日本だっちゅーの(*'へ'*)

といふことで、アメリカ様がありがたくも日本の民主化のために、国会附属図書館を国立にし、六大学の一つに日本図書館学校を創ってまでしてくれたのに、ぜんぜん「図書館情報学」なるものが根付かなかったてふことがある。