書物蔵

古本オモシロガリズム

パチンコ式を叩いてみれバ、半分開架の音がする

セミ・オープン(準開架、半開架)につきてさらってみる

森さんが、図書館学中の奇書、渡辺正亥の用語辞典から、semi-openというのは英語にないといふ指摘を拾ってきてくれて、

すわ(゚∀゚ )アヒャ こりは日本主義図書館現象!(≧∇≦)ノアヒャヒャ

とて、戦前からの専門用語集ほとんどすべてと戦後の専門ハンドブックのほぼすべてをさらってみた。
結果は。
やはり1950年代に日本で創られた英語表現らしい(σ・∀・)σ
いやサ、わちきの大東亜図書館学はその核を日本主義図書館現象及び学に置いてをるので、大東亜共栄圏崩壊後といへども、日本的といはんか日本主義といはんか、日本で図書館運営及び学を実践するうへでどうしても生じてしまふ日本的現象にも興味を持ってをる(`・ω・´)ゝ
その恰好の題材に、準開架があろーとは。
もちの論、サーチャーとかインフォメーションそさいえてとか、日本発英語になってった諸概念であればなおさらなんだけど、その一歩てまへ、semi-openなどといふ、ちょっとしゃれた英語表現なぞ、イカシテルよね(σ^〜^)
わちきが大好きなピジン語、ぢゃなかった和製英語Referencerと同じぐらい好きな用語を発見してしまったことですわいわい(o^∇^o)ノ
ん?(・ω・。)
ま〜た、ショモツグラがおふざけしとるってかぁ〜(σ^〜^)σ
扨て、それで済みますかの(・∀・)

パチンコ式を叩いてみれバ、半分開架の音がする

むかーし、むかし、ショモツグラなる狂人が、かような都々逸をうたってゐたさうな。

♪書庫内出納たのんでみれバ、書架なし書架なしの声がする
♪パチンコ式を叩いてみれバ、半分開架の音がする
♪全面開架をすすめてみれバ、ピコピコゲートの音がする

これを解するに。。。
本が絶対になくならないハズの完全閉架式なのに、出納を頼んでみると、いっつも定位置にその本がない(これを出納手は「書架にない」→「書架なし」といふた)というフシギ現象があったことぢゃった。
本がなくならないやうに、パチンコ式を導入した小田原市立図書館なぞもあったが、文明開化も半分だとて、中小レポートで非難されたこともあるのぅ。。。
とゆーことで、昭和末に公共図書館は全面開架となったわけぢゃが、そのウラで図書の紛失も進行し、ブックでぃてくしょんの導入がすすんだことぢゃったよ。
とかとか(σ^〜^)

森さんに

森さんがいふやう

準開架の存在実態の有無
日本語で「準開架」とその同義語の使用の有無
それにsemi-openという和製?英語表記が出来たこと
はそれぞれ別に調べにゃなりませんよ

と。
げに。
かの(って、もう誰も知らない? 1980年代燦然と輝いてたんよ)置戸町立図書館が、安全かいかをおもいっきり「準かいか」と呼んでいるのは御愛嬌として、もともとこの用語は誤解されやすく、その起源をたどるのはむずかしさうとおもはれるが。