書物蔵

古本オモシロガリズム

蒐書家人名事典の提唱及び作り方について 2 蒐書家とはなにか

わちきが密かにソンケーしをるツイッター主、ごく一部さまの強い要望もあり、かきすすめてみん。
これはレファレンス処理の技法のひとつかと思うんだけれど、まづハ、蒐書家とはなにか、について考えてみて、その条件にあてはまりそうな人々の情報を多量に・多分に含む資料をめっけてくるというのがよろしいかと(。・_・。)ノ

蒐書家とはなにか

漢語の字面では似てるんだけど、「蒐集」家ではなく、「蒐書」家。コレクター一般ではなく、ブックコレクターね。
なぜブックに限定するとかといえば、これはわちきが骨董や美術品、民芸などへの興味がないからでもあるんだけど、それだけでない。
1980年代だっけ、「民間学」という言葉が学界一部で流行ったが、それに近い。非体系的で、日曜研究家(=非職業的な研究家)で、ごちゃごちゃなんだけど、気づきだけには満ちてをるといふ知識体系、ってか非体系だから知識ジャンルとでもしとくか。
まあこれに気づいたのは(図書館における)図書分類理論の本を読んでたからなんだけどね。一般図書分類ってば、既存ディシプリンをすべてテキトーに排列して創るんだけど、じつは学術的ディシプリン、つまり「学」でないものがたくさんある。卑近な例だが、プラモデルには歴史も固有の方法もあり、プラモ・キットも森羅万象――城とか屋台とか近年はトイレも――ありえるが、「プラモデル学」という学問は(まだ?)ない。「マンガ学」なんちゅーものも、いまではそれっぽくなっとるが、数十年前なら噴飯ものだったろうよ。
新しい学問の芽、流産した学問の胚などをさぐるのに、文献の蓄積、その体現者としての文献蒐集家に注目したいのだわさ。
あったかもしれない○○学の芽が、いくらでも見つかることでせう(σ・∀・)σ
ってか、これから成立する○○学かもしらん。
学問の過去、未来をうらなうよすがとなるのぢゃヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ
もちろん、日本にだけない――ってーか、西洋では書誌学を古典と近代に分けない――「近代書誌学」をこれをテコに創りなしてしまほうという大陰謀の第一歩であることは、ここだけのヒミツぢゃぞ(σ・∀・)σ