書物蔵

古本オモシロガリズム

元図書館員だった原武史氏

しばらくまへのPR誌みすずに見つけたものなんだけれど、意外な連載に図書館ネタが載っている(。・_・。)ノ

〔2013年〕七月十九日(金)
 午後にまた国会図書館。デジタルデータで長田幹彦の『小説天皇』(光文社、一九四九年)を読む。
 国会図書館は私の元職場でもある。五時半になると、いっせいに三階の正面玄関から職員が退庁したことを思い出し、わざと五時半に待機していたが、全く動きがない。おかしいなと思ってよく見たら、一階の裏口から職員が出てゆくのが眺められた。当時は五時だった閉館時間は、いまでは七時になっている。正面玄関から出ると一般の閲覧者に見られ、目立ってしまうのを避けているのだろうか。(p.47)
原武史「日記4」『みすず』55(8)=(619) p.40-51(2013.9)

へー(・o・;) さうなんだ(σ^〜^)
しかし、かういった、日々の出退勤の時間やら光景やらといふのは、まったく正史に出てこないことで、ましてや、それが写真(映画;ヴィデオ)に撮られるなどといふことは、ほぼ絶対にない。まあ特殊な実録番組などなら別だろうが、それでも勝手口、裏口といふものは映像にとられないことが多い。
以前、

遅刻ぢゃ〜 トチゲキだすっ!`・ω・´)o:或る司書の出勤風景
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20111225/p1

てふエントリをあげたケド、実はこれ、きはめて幸運なことが2度おきて、それをわちきがつなぎあはせた結果として成立したわけで。。。(σ^〜^)σ
さうでなければ、昭和20年代の出勤風景なぞこの世に残らなかったぞよ(〃⌒∇⌒)ゞえへへっ♪
いさサ、あのエントリは画像をゲットした際にはそれなりのキャプションもあったんだけど、詳細なこと、とくに時間帯のことがまるきしわからず(´・ω・`)
ソコデ、生き証人にお出ましねがひ、画像をいっしょに見ながら解説してもらったといふワケ(σ・∀・)σ
あそこに写っている人の名や、あるいは写っている物の意味づけについて話てもらうたので、ハハァ、なーるほど、と合点がいったといふわけ(。・_・。)ノ
ただあのエントリ、大変だった割にはネット上の評判がイマイチだったので、わちき的にはツマランと思ふてしまひ、つづきを止めてしまったことでした(*´д`)ノ
さういふ意味では原氏の記述もなにかのよすがにならうテ(*゜-゜)

パコーン・パコーン

数年まへにやはり元国会図書館員の加藤典洋がPR誌ちくまに自分が新聞雑誌課員だった時のことを書いてをって、それが実にトンデモない失態(といふか、当時の登館者といふのは心が広かったのかすら)を回顧してをったが、どうも原氏といひテンヨー氏といひ、どふいふつもりか、中途半端な暴露趣味のやうな気がするなぁ。。。ってかここでも同様にわちきがここに勤めてた友人*1に聞いた話をしてみると。。。
出退勤の話なんてーのは実は利用者にはドーデモよくて大問題は昼休みに出納が停まること。
いまは昼休みといふのはないらしいが、十年くらひまへには出納が昼休みとかで停まって利用者は皆コマッテをったことぢゃが(゜〜゜ )ちなみにわちきは専門室のひとつを使うことしかせんかったので――本は大学図書館と神保町で足りた――さういった苦労はほとんどせんかったのはさいわひぢゃった(σ^〜^)σ
ただ当時、出納部門にいた知り合いの話によれバ、あれって現場の職員側にとっても迷惑千万なことだったらすぃー(σ・∀・) といふのも、すがりついてくるお客さんを無下に振り切って窓口を閉めるのにはさうたうな技量を必要としたといふし、一方でまた出納再開直後になだれのやうに受け付けられた本を出すのにてんてこ舞いしたらしすぃ〜(σ^〜^) この人がいふには、出納停止など職員側にとっても百害あって一利なしぢゃったといふ。。。
で、それは現場の話で、ロードークミアイ的な論理からは昼休みは誰ひとりとして働かないのが正しいということがあるのだが、それとハ別に、パコーン・パコーンとテニスをしてたらしいのだ出納手以外は。どうも出納手は書庫のなかをかけずりまわるのでそんなことをする気にならんらしい(・o・;) で、テニスコートが閲覧席などからまるみえのところにあって、なんではずかしいところをモロ見えにするんだらう、パコーン・パコーンとのんきにできるんだらうと思ったことぢゃったといふことぢゃ。さういった人が寄る年波で*2管理職になりミョーにリゴリスティックな訓話を垂れたりするのはわらっちゃふともいふてをったことですよ(*´д`)ノ
こっちが書庫内で駆けずり回って苦労してた時に、お客さんのまへでパコーン・パコーンとやってた人のカヲをみるたんびに、あの、「パコーン・パコーン」が頭にひびいて困る∩(・∀・) ∩

*1:今度の文献継承で拙文の話題につき重要証言をしてくれてをる(*^-')b 

*2:年功で