書物蔵

古本オモシロガリズム

やっぱす関根かうきは侮りがたし

先週の金曜だったか、たったの400円でぶっくす丈さんから拾った、

  • 新聞廣告四拾年史 / 内外通信社通信部編. -- 東京 : 内外通信社 , 1935.10. -- 20, 380p, 図版7枚 : 挿図 ; 23cm. -- "博報堂四十年記念". -- (BN08915391) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN08915391

で、けちんぼ「ケチネ」こと、関根かうきが書いている文章をはっけーん(σ・∀・)σ

私は自己の勉強のために、出版店の目録や全集の見本をし五年前迄は随分集めた。そして分るしたりして、種々の傾向を掴まうとしたが、結局無駄になつた。現在では斯ういふ調査をするについても、月報や年鑑が出るので目録や見本を必要としなくなつたことは大変有難いが、斯かる出版物が大して重要誌されないためか、題名、著者名の誤謬や、分類の間違ひが多いことには閉口してゐる。

おお、実は彼のコレクションについちゃあ古典社経由で4年まへ掴んでをって、

蒐書家でもあった関根康喜
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090608/p2

当時、わちきは「雑本蒐集家ということかしら」と思ふてをったのぢゃが、これで彼の書誌コレクションが実は、自分の出版事業に資するためのものだったといふことが判った(゚∀゚ )アヒャ 
持つべきものは古本ぢゃ!
だって、いま生きてる誰に聞いたって関根かうきのことなんかおしへてくんないよ(オタどん除く)(*´д`)ノ

あるディシプリンに寄り添うディシプリンあり

あたかもよし、森 洋介さんが、「2013/04/29 21:09  廣告史は出版史に關はりが深いので、氣になりますね。」といひ、次の書目を挙げている。
『新聞廣告四拾年史』
日本新聞廣告史』(日本電報通信社、1940)
『廣告五十年史』(日本電報通信社、1951)
『広告六十年』(博報堂、1955)
『萬年社四十年史要』でなく高木貞衞『廣告界の今昔』(萬年社、1930)の邊り
とくに今回の博報堂なんかがそうだけれど、出版広告といふのは出版史研究における第一級史料なり。そのでんでいへば、広告史も、とくに戦前は出版広告におほくの記述をさき、出版史に資すること大なり。