書物蔵

古本オモシロガリズム

twilogから

書物蔵@shomotsubugyo

古通の最新号に、日本発の国産SF、貫名駿一著を紹介して「著者の経歴を知りたいと思って、八方手をつくしたが〜ジャーナリストだとしか判らなかった」としてをるが、2013年から14年にかけて拙ブログでほぼ明らかになったのは知らんかったんだなぁ。オタどんあたりが教へてあげるとよろしかろ。

posted at 14:16:58

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@livresque2 古通1月号ニテ小出昌洋氏曰く「巴里に客氏した自由民権家の酒井雄三郎のことを、中江兆民徳富蘇峰に応へて、何様始終読書性生之事とて何の履歴も無之唯〃読書家と申外無之、と紹介さられた」云々と。さしづめ貴兄はこの酒井某でせう(´・ω・)ノ 無位無官で唯々読書家…

posted at 20:33:12

@shomotsubugyo

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自費出版体験記てふ同人誌を https://pic.twitter.com/Z1HDNjspn7

posted at 22:55:42



15時間前

@shomotsubugyo

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コミケで頒けてもらひ読んだ。ご存じのとほり、わちきは日本近代自費出版史の研究を去年6月から始めたのぢゃが。この体験記は現在の自費出版(´・ω・)ノ
読みながらわちきは「あゝこのストーリー、<本とその周辺>で読んだ百年前の話と同じだ(・o・;)」と思ふたことぢゃった(*゜-゜)

posted at 23:03:32



15時間前

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現代の自費出版関連本 https://pic.twitter.com/N3S07k4fde

posted at 23:06:09



15時間前

@shomotsubugyo

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話を戻すと、件の『自費出版体験記』は、文学賞に応募したら落選したのに、良い原稿だから自費出版したらと声をかけられて、本はちゃんと出たことは出たが―かなり割高で―さらに広告などをさそわれるといふ話…(゜〜゜ )
ツイッター上にもおられるHNヤマイシ@ganyamaさん。

posted at 23:12:55



14時間前

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しかしこの手の話、事情通ならサワリでなんとなく中味がもやっとたちあがってくるわけぢゃが、この方の体験記を読みながらわちきが思い出したのは、1884(明治17)の出来事。「彼女のばあいも新聞広告を見て、詩を送ったのがはじまりだった〜」『 イギリス近代出版の諸相』清水一嘉 128-

posted at 23:18:39



14時間前

@shomotsubugyo

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@ganyama ん?(・ω・。) こんにちは(^-^;) いまの自費出版の―ホンネの―体験談は、とても貴重と思います。ありがとうございました。

posted at 23:20:27



14時間前

@shomotsubugyo

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当時、英国では自費出版しませんかという広告が新聞に出まくってをったらしい。それで、その女性は自費出版専門出版社に詩集を作ってもらったが…

posted at 23:22:05



14時間前

@shomotsubugyo

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「彼女にとっての不幸は、詩集が売れないばかりではなかった。支払った五〇ポンドのほかに、出版者は自社のカタログにの載せるための宣伝費、出張販売に要する経費、倉庫保管料、出版者が主宰する文学協会への入会金、郵送料など合わせて九ポンドを支払うようにといってきた。〜」

posted at 23:22:54



14時間前

@shomotsubugyo

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「すでに支払った五〇ポンドを合わせて五九ポンドである。これ以外にも、詩の教師についた三か月の費用は少なくとも一〇ポンドはかかってる。これほどの大金をを使ってやっと出した詩集は一冊も売れない。売り上げによる印税収入を期待していた彼女はなぜ売れないのか気が気ではない。〜」

posted at 23:23:43



14時間前

@shomotsubugyo

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「売れれば多額の収入が入ってくる(約束ではそういう風になっている)。そこで出版社はいう。売れないのは当たり前である(出版前には必要以上にほめながらである)。宣伝は不足している。わが社が宣伝の労をとるから五ポンドないし一〇ポンドを出しなさい。そうすれば書評で評判になることうけあい」

posted at 23:24:36



14時間前

@shomotsubugyo

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実は当時(ヴィクトリア朝時代の)イギリスで、作家協会(1883-)は協会趣意書の「警告」部でこんなことを言ってゐた。
「作者はつぎのことに十分注意されたい。ふつうの状態で、著名な出版社が拒否してきた作品を小出版社に金を払って出版させてはならない」(p.131)
と(。・_・。)ノ

posted at 23:28:27



14時間前

@shomotsubugyo

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つづき→https://twitter.com/shomotsubugyo/tatus/682925781975085056

posted at 23:35:51



14時間前

@shomotsubugyo

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もちろん、自費出版全体が良くないといふことでは全然なく、百数十年まへの同様な事例を紹介した清水一嘉さんも、「幸福な例外はある」といふ(゜〜゜ )
しかし、歴史はくりかへすのだなぁと思ふのと、その顛末が同人出版+コミケてふ別の自費出版ルートで世間に流布するといふ平成日本の新状況。

posted at 23:41:30



14時間前

@shomotsubugyo

書物蔵@shomotsubugyo

@yukunoki やはりある種の革新は、自費出版でしか公刊できないこともある、といふことです(´・ω・)ノ 宮沢賢治の、生前唯一の詩集『春と修羅』も自費出版に近いものでした。それをゾッキに流した関根書店主、関根喜太郎なんかにも興味があります。近代出版研究者のハシリゆゑo(^o^

posted at 23:49:08