書物蔵

古本オモシロガリズム

紀田順一郎さんの自著自注

自著自解の一種を見た(o^∇^o)ノ

古本屋探偵の事件簿は〕私の著作のなかでも例外的なロングセラーである。いまでもパーティーなどで、美術界や演劇界など果た違いの人から「古本ミステリを読みましたよ」と声をかけられることがある

という。

古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))

古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫 (406‐1))

へーぇ(・∀・`;) 「例外的なロングセラー」とはとは(^-^*)
紀田先生の明治もの、文字もの、下層社会もの、出版ものなどいろいろあったし、わちきなぞもほとんどすべて買ったけれど、やっぱり小説がいちばん売れつづけてしまふんだなぁ。。。

当時神保町の古書界が高度成長の結果、自社ビルを建てる業者が現れ、その貸室に愛書家仲間の嶋崎博氏が入って、「風林書房」という看板を掲げていた。正直言ってチラと羨望の思いをいだいた(略)そこで原稿用紙の上で古書店を開業することにした。

この風林書房については、広島桜さんが2年前にやってきて教えてくれた。
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20101001/p1
けど『麒麟』(3)ってのが、見当たらないんだよなぁ。
この風鈴

当初は犯人も犯行動機も全然考えていなかったので、懇意の古書店に出かけ、適当な小道具を漁ったり、周囲のモーレツなコレクターの行状を仔細に調べたりしたものだ。

アリバイ破りには派手な趣向をと考えていたところ、ある企業経営者から夏のレジャーに招待されたさい、まさにぴったりな大道具を(略)この異色の経営者は、後に林望氏のエッセイ『東京珍百景録』にも登場する。

へー、あの大道具は紀田さんの実体験から出てきたものなのかぁ( ・ o ・ ;)

以上が古本屋探偵誕生の経緯で、私なりに時代の空気を反映させたるもりだが、もう三十年も昔の話になってしまった。

わちき、たしか2刷かなにかを大学の生協で買ったような。。。(;´▽`A``
と、いま手許のを書棚から取り出してみると、めづらしくわちきの書き込みがあり、

book review
週刊新潮 1991.9.12 p.33

と鉛筆で書いている。こりゃあ当時、どっかで立ち読みしたこの本の書評情報だね(o^ー')b
えらいぞ二十年まへのわちきv(゚ー^* )