書物蔵

古本オモシロガリズム

たまーに無政府状態になることって、あるよね【雑談】

アイアムアヒーロー』現行8巻までほぼ読了。
ゾンビ物の一種なんだけど、生き残りのつくる問題のあるコミュニティーの描写がなかなか。
こーいったディストピアものを読むと、正統性のある公権力がなくなる一方で下からの権力もうまく作れない状況を思い出させられるなぁ。あたかも震災1周年であり地下鉄サリン17周年でもある。
あたかも語りの上手い内田タツル先生がこんなことを言っている。

明治生まれの人たちは社会というものは不安定なものだということを経験的に熟知していました。
父の世代は、二度にわたる世界大戦、大恐慌、革命を経験してきました。ですから、僕たちとはものの見方が違っていたと思います。

明治生まれが一線を退いた1975年ころから日本社会が安全モードに変わってきたと感じると内田先生はいう。
日本は平和国家。実際そうだった。
けど、大災害時とかで一時的にそーでなくなることもあるのは、今回の震災でフツーの人にもわかったことと思う。ってか、日本政府がこんなにもダメダメだったとはとは。国権主義者たるわれながら情けないこと極まりなし。
あー、これはアレだ。アレ。
満鉄の連中がやってきて、馬車を出せというアレ。
ソ連軍という津波がやってくる。ぢーちゃん(といっても当時は今のわちきよりも若いのだが)のところにやってきた満鉄社員が「馬車を出せ」。「どーして?」「最後の列車を仕立てて南下するんだよ」「ぢゃあ出してやってもいいが、オレたちの家族を連れていけ」って、アレ。
幼稚園のころからそんな話を寝物語にしてもらったもんだった。
かきかけ