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危うし公立図書館:府立・市立の統合論と猪瀬副知事の貸出批判

ついに来たねぇ(・∀・`;)

【激動!橋下維新】二重行政解消、図書館・体育館も俎上に 府市統合本部の事業見直し、6月に方向性 - MSN産経ニュース
http://b.hatena.ne.jp/entry/sankei.jp.msn.com/politics/news/120213/lcl12021320210001-n1.htm

まあわちきは橋下支持ではないけれど、長崎といひ高知といひ県立と県庁所在地市立の二重性にほっかむりしてきた既存図書館界および図書館学界(除.薬袋先生)の責任はあると思うよ。

現在では,市町村支援と県域ネットワークの要という性格を機軸に,参考図書館であるとともに来館者にとっては大型の公開図書館としても魅力ある図書館,といったところに県立図書館論はほぼ集約されており,そのことに基本的な異論は見られない。(塩見昇.県立図書館の全国的動向と課題.図書館界. 51(2) 1999.7)

これはなんともお気楽な見通しだった、ってか、当時から変だと思ってた。
前川モデル以外に県立論がなかったことが、防御線がうまく引けない最大の原因だと思う。
結局、政治家たちを納得させられてない結果というのは2000年代の「無料貸本屋論」も同じで、JLAが数値をだして説得できた(あるいはできる)ぐらいのことを言うのもおるけれど、それは基本的に間違いだったのでは。
現にいま猪瀬副知事だって無料貸本屋論をぶち上げている。
「客観的」数値を出せば勝てるなんて思っちゃーいけない、ってゆー趣旨のことが『論点整理』の無料貸本屋論の論文に書いてあったでしょう(σ・∀・)
いま館界は不利なり。
情勢を客観分析し、地の利をみすえつつ2重3重に防御線を引き、時期あらば反撃(じゃなかた説得)を限定的に行うというスタンスでいるべきと思うよ。