と、さうかうするうち、Mさんより着電。
これは出版史に限らず一讀に値する本です。主題はオリジナリティーといふよりも、それと對立したり近傍・周縁にある諸概念(剽窃、模倣、僞版、飜案……)を扱って、それらが摩擦衝突しながら變形してゆく過程が讀みどころでせう。その結果、現在なほ續く〈獨創性〉といふ「陳腐な」固定觀念が出來上がってゐる、と。
(略)
先日の加藤幸治『郷土玩具の新解釈』(社会評論社)と言ひ、年末驅け込みで面白げな本が色いろ出ますな。蓋し『部数事典』もそれか。
- 作者: 甘露純規
- 出版社/メーカー: 森話社
- 発売日: 2011/12
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
甘露さんハ、一度、学会発表を聞いたことがあり、Mさんに「あんまりいぢめないでくださいよぉー(σ^〜^)」というのが印象的ぢゃった。
それより何より、中身が重要で、わちきがここ10年辟易しとる著作権法絶対善思想にゆさぶりをかける、歴史的事実が縷々述べられとるハズなのがなんともたのしみ(^-^*)
これは「買い」だすっ!`・ω・´)o
着電中にある事典なるものは、このまへご主人に聞いたものらすぃ〜(*´д`)ノ