書物蔵

古本オモシロガリズム

著作権

日本の著作権法と日本の図書館事業

オレ著作権法の話、キライなんよ(。・_・。)ノ だって図書館業界にちゃんと議論できる人、いないんだもん(へんてこな形でなら山本順一の問題提起がオモシロではあるが)。 でもつい見かけちゃたったもんだから、書く(-∀-;) なんか数日前から「森の図書室」…

これって、名称典拠のこと? いやいや、北村治久の著作権台帳o(^-^)o

もう4年ほどまへのこと。 ある古本屋さんがある国立図書館長さんの講演を聞きに行ったのださうな(。・_・。)ノ 金額の話は出なかったのですが、著作者を探すのにかかるコストが2000円以上、みつかった場合に払われる料金は500円程度のはずです。ならば、著作…

「病的なマニュアル主義」が図書館界で発現するとイマドキは著作権法厨となる 2 ed.

ふと覗いたウチダ先生がおもしろいことを言っている。 現代日本のシステムがことごとく機能不全に陥っているのは、私の見るところ、この病的なマニュアル主義のせいである。 コミュニケーション能力とは何か?. -- 内田樹の研究室http://blog.tatsuru.com/20…

規則遵守を叫ぶのなら、「守れない規則」の廃止も叫べよ、という至極まっとうな話

松浦晋也さんのネット連載をフト読んで、我が意を得たりと思ふたことである。 (略)本末転倒の結果、為すべきことが為されなくなり、組織や国家が衰退に向かうなら、そもそもコンプライアンス強化などしない方がいい。 コンプライアンスの強化は、単に現場…

タダでしか本を読まん連中は、タダで読めなくなったら買うようになるか?→社会実験で答えが出た!

最近わちきはレファレンスのために「図書館資料論」を再編すべぇとて、日本出版史にかまけておるのぢゃが。。。 ひさびさにネットで図書館論そのものに重要な情報を見かけたので論評してみん(゚∀゚ ) 著作物の無料使用は厳罰に( ・`ω・´)b これぢゃ!(σ・∀・)σ…

書物史本キタ━━━━ヽ(・∀・ )ノ━━━━!!!!

と、さうかうするうち、Mさんより着電。 これは出版史に限らず一讀に値する本です。主題はオリジナリティーといふよりも、それと對立したり近傍・周縁にある諸概念(剽窃、模倣、僞版、飜案……)を扱って、それらが摩擦衝突しながら變形してゆく過程が讀みど…

一読の価値あり『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』

10年ほどまえから館界でも流行った著作権法についての議論は、議論というものではなく現行法の適用細則にすぎんので詰まらんかったのだが、やうやく著作権法論の本体のほうで有意義なものが出てきたやうである。日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか作者: …

昭和40年代、図書館現場で「全冊コピー」はできたか?

著作権法を現場に機械適用する館界議論の流行りにキョーミないんだけど(といふかそれは税金を濫費するマチガイだとさへ思う)、著作権法が館界で流行る前にどのような適用実態があったのか、についてはキョーミあり。ってか、わちきも当時影響された山根一…

実定法とMLA事業と、どちらが先か? 境真良(まさよし)氏の議論から

今朝、ある人に司書課程の教科書をもらったんだけど、その時、なんの拍子か(コミケだったか、図問研だったか、アホな図書館官僚だったか)次の本の話になる。デジタル文化資源の活用 地域の記憶とアーカイブ作者: NPO知的資源イニシアティブ 編,NPO知的資源…

受入印が「2004.8.1」以前の本はすべて、今でも貸与権はない!?(゚∀゚ )

こんな名前の事件の判決があったそうな(*´д`)ノ 「北朝鮮の極秘文書」図書館蔵本事件 判決文→PDFなので注意 http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20100408163542.pdf 事件そのものは業界一部でうわさになておったね(・∀・) 原告が出した資料集がまるまる韓国…

法規・基準の解釈・適用・運用・誤用ということ

紙で出なくなって以降、全く読む気が失せちまってる『びぶろす』とゆー雑誌。これも昔、そう、昭和20年代には時代の最先端を行っていたものだが…(*゜-゜) ちっと前、コピライト氏んトコで電子版が言及されてたんで読んでみた(・∀・) すると、順々先生が司…

『の文学史』

一日、ぼけぼけとすごす いろいろなもの、すすまず(´・ω・`)〈盗作〉の文学史作者: 栗原裕一郎出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2008/07/01メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 428回この商品を含むブログ (107件) を見る車中にて『の文学史』を読む。浩瀚な…

孤児作品

オファン・ワークス、つまり著作権者がいるのに不明な孤児作品の使用合法化にレッシグは反対と山形氏のサイトにあり、意外。 けど、いつも思うのだけど、著作権とか、著作権とかってさ、「孤児作品」みたいに、現行法制と本来の著作のまったき流通のズレをあ…

著作権法の特別法:映画盗撮防止法

「ネット時代の著作権」『出版ニュース』(2007.9中旬)に「映画の盗撮の防止に関する法律」(通称:映画盗撮防止法)の解説がある(吉田大輔氏)。それによると、これは著作権法に対して特別法の関係にある法律で、著作権法30条1項(私的使用目的の複製)を…

アサピ新聞

帰ったら、朝日に国会図書舘の納本率について記述が(×o×) 「誰のための著作権延長か/没後50年で出版される本は1.6%」『朝日新聞(be)』2007.6.2p.b3 著作権保護の死後延長についての記事で、「没後50年で出版される本は1.6%」しかないという数値を導く…

オモシロ

下記、2つの文献をチェックしたら、とってもオモシロいことがわかった(゚∀゚ )アヒャ 大家重夫「法人名義著作物たるべき著作物の他名義への変更:(社)日本著作権協議会の破産による解散を機に」(『意匠法及び周辺法の現代的課題』牛木理一先生古稀記念論文集…

古書モールで

著作權協議會・12年の歩み : 生きた著作權の解説=各年度・年頭プラン集. -- 日本著作權協議會, 1960. -- (著作権シリーズ ; 6) ¥500 とんぼ ちょっと読みたいなと思ってたので偶然みつけ(って古本はすべて偶然じゃ)ゲット 国会なし 大学も同志社のみ 県立…

文献メモ(〃^-^)φ

(社)日本著作権協議会(1950-2003)が解散するにいたった経緯について、ネット上のうわさ1件のほかはどーにも見つからなかったのだけど、どうやら論文が1つあるらしい。 大家重夫 (おおいえしげお)「法人名義著作物たるべき著作物の他名義への変更:(…

(社)日本著作権協議会(1950-2003)について

わちきの好きな『著作権台帳』を出していた「日本著作権協議会」について、創立年と解散年がわかった。その重要度に比して、ネット上の情報は僅少なのだ。 解散年については。 第29期著作権委員会 第5回記録 ◆開催日:2003年9月16日(火) 6 その他 3)社団…

(〃^-^)φ

2年前頃、版権者と協議会との間で「著作権台帳」の著作権について争いがおき、裁判で協議会側が全面敗訴しました(高裁でも敗訴)。「著作権協議会が著作権侵害を行う」というお粗末さを露呈し、大きなダメージを負ったようです。 この裁判における事務局の…

著作権?の専門家が剽窃とは

新聞にそんな記事が。 研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)をみると どうやら東大の社会学系から社会情報学にシフトしたようにみえるが… 「研究分野: 図書館情報学・人文社会情報学」って、館界にほんとに参入なすってたら今頃さわぎになってたかもコワ 剽…

びっくり(×o×)

日経がこんなニュースを。 絶版書籍、ネット閲覧可能に・政府が著作権法改正へ 政府は絶版になった出版物をインターネットで閲覧できるようにするため著作権法を改正する方針を固めた。国立国会図書館などの公的機関が専門書を非営利目的で公開する事例など…

図録が安くて良いのにはワケが

書店で無料でしか手に入らないチラシ「これから出る本」にコラム「本の周辺」があって、そこに、展覧会図録についての提言があった。 樺山紘一「ミュージアム・カタログを市場に」『これから出る本』(2007.1上期)p.7 これを要するに、 図録は価値があるの…