書物蔵

古本オモシロガリズム

調査員は「不健康者や無能者が多かった」とな(´∀` )

びぶろすびぶろすとて、読んでみたらこんな記事が目にとまり。

  • 安堵民雄「調査マンを語る」『びぶろす』2(2)p.14-16 [1951.2]

とネットで調べたら言及しとるのわちきであった(^-^;) すっかり忘れていたよ(*´д`)ノ
3p.ほどの短い記事で、なおかつ調べて書いたのではなく、思い出しで書いているので資料性はそう高くないが、いろいろ面白いネタが書いてある。
まず、日本で経済や社会の調査員がいつごろ出てきたのかと問うて、「まず第一に思い出されるのは「満鉄調査部」であろう」とする。んで、「調査マン」という名称も、ここ〔満鉄調査部〕から生れたように思う」としている。んー、「思う」ばかりで、もちっと、「自分は当時、そう聞いた」とか、「どこそこにそう書いてある」としてくれないと困るんだよなー(・∀・`;)
で、この記事の主眼はむしろ後半で、官庁では調査員も技官扱いで出世できない、だからみんなヒネちゃってダメダメになっちゃうから、出世させて処遇すべき、というボヤキ。
いゃーあ、ほんと、日本の組織は専門家を嫌うからねーぇ。
ただいちおー、調査員にはもとからダメな人もいるとも認めている。「もっとも以前は、調査部などに入る者は、官民を問はず活社会に働けない不健康者や無能者が多かったらしい」。
ん?(・ω・。) ここでも「らしい」ときた(*´д`)ノ もうちっと、確からしいものいいの記述だと役に立つんだがなー。
図書館史趣味には、『びぶろす』と『読書春秋』だねっ(o^ー')b