書物蔵

古本オモシロガリズム

赤堀又次郎 1866-1943?について

記事に感心したので、チト調べてみた。著書がたくさんのわりには、情報が少ない。『文芸年鑑』の名簿が昭和10年版から文芸家から文筆家に拡大され、そのおかげで赤堀は昭和12年版から出てくる。

赤堀 又次郎 牛込区加賀町二ノ二
慶二生、愛知県 明二一東大、国史、元東大講師。「文芸者年表」

とある(p.270)。
昭和15年版から住所が、「牛込区早稲田南町四」に移っており、昭和18年版にも載っている。少なくとも昭和17年まで生きていたと考えてよいだろう。没年は不明だが、higotosukeさんの引用から、未亡人が反町に本を売りに着ているので、昭和18年から昭和20年5月(山の手が空襲にあう)の間であろう。http://d.hatena.ne.jp/higonosuke/20060615
昭和18年用の学士会『会員氏名録』も見てみたが、本文(昭18.3現在)にも物故会員一覧(S16.11-S18))にもなし。もとから学士会員ではなかったよう。『日本古書通信総目次』の物故者一覧にもなし。
また、『現代出版文化人総覧 昭和18年版』には、名前にふりがながあり、「アカホリ マタジロウ」と読める。アカボリでなくアカホリなのかなぁ?