書物蔵

古本オモシロガリズム

2011-06-30から1日間の記事一覧

赤堀又次郎 1866-1943?について

記事に感心したので、チト調べてみた。著書がたくさんのわりには、情報が少ない。『文芸年鑑』の名簿が昭和10年版から文芸家から文筆家に拡大され、そのおかげで赤堀は昭和12年版から出てくる。 赤堀 又次郎 牛込区加賀町二ノ二 慶二生、愛知県 明二一東大、…

日本における「年鑑」成立の歴史

皓星社の雑索などを使っていくつか文献を見てみたんだけど、別途調べていた「出版年鑑」についてのものが意外にもいちばん役立った。 出版年鑑の刊行/赤堀又次郎 図書月報 27(8) 昭和4.8 p.171-174 〔組合版〕出版年鑑の初版が、近く七月に発行せられた。(…

年鑑とは何か:先行文献の読解から

http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20110627/p1 のつづきね 年鑑についての本というのは、森さんも指摘せるように、代表は『日本年鑑総覧』(1987)である。がしかし、森さんのいうように、この本、概念規定をせずに、川上和秀という書誌研究会のメンバー…