書物蔵

古本オモシロガリズム

ん、リヤカーによる移動図書館にゴロウタンの影響???

棚にあったこんなの読んだ。

  • 巡回図書館 (図書館(特集)) -- (図書館・資料館案内) / 端山 明治. -- 言語生活. (通号 241) [1971.10.00] 32〜34

移動図書館の通説が書いてあって、「動く図書館」という用語を使っているんだけれど、これは戦後の文部省のマニュアルと用法が同じで、「あー、こりゃ通説ね」と思いったんだけど、一箇所、気になるとこが。
それはこの著者が勤めていた都立青梅図書館が昭和24年にやっていた移動図書館を「訪問図書館」と呼んでいること。これってリヤカーでやったのだけれども。この「訪問図書館」という表現は、わちきの知ってるかぎりじゃあゴロウタンの本にあったもののような(゜〜゜ )
1949年に青梅でリヤカーによる移動図書館車をやった連中は、1935年のゴロウタン本を読んでいた可能性が高いと見た(*´д`)ノ
ただし、このハヤマ・アキハルさんはゴロウタンのことは全然知らんかったみたい。明治の巡回文庫からいきなり戦後に話がつながっている。