書物蔵

古本オモシロガリズム

社会運動史人名大事典とアナ人名事典は、マ逆の継承関係にあった(×o×)


このまえ、こんなめづらかなリーフレットを拾った。

『日本アナキズム運動人名事典編集委員会ニュース』(1) [1998]

愛書会で月の輪さん。ほかの巻もあったけど、500円だったので1号だけ。
おや、これはと思ったのは、チラシが挟まっていたので。

「近代日本社会運動史人物大事典」編集委員会会報「特別付録」抗議に連名された方々へ

と題された黄色い紙。

昨年来の「人物大事典」への抗議活動には、連名をもって参加いただき有難うございました。抗議は今年二月編集委の陳謝をもって終止符を打ちましたが、この度、大事典と関わる新しい展開が生じましたので、報告いたします。

とあって、「第一〇回コスモス忌(一九九八年一一月一四日)席上で、「アナキズム運動人名事典」をつくろうという気運がうまれたこと」を報告している。

これだ!

これこそ、森さんの言い伝えにあったことぢゃ!(≧∇≦)ノ
会報の本文を見ると、

奥沢 ぼくは萩原晋太郎氏がリーフレット(「近代社会運動史人物大事典編集委員会会報・特別附録」。以下、特別付録」)に書いた文章に抗議をする仮定で、「近代日本社会運動史人物大事典」(日外アソシエーツ刊。以下「大事典」)に彼が書いたアナキストの項目についても、やはり何らかの形で、正しい表記のものを残したいと思っていました。(p.6)

と、萩原氏なる人が会報に書いたことに対して反発した人々が、『アナキズム運動人名事典』を作ったということになる。
レファレンス・ツールに歴史あり。