書物蔵

古本オモシロガリズム

公衆関係がワカラン公衆図書館は公衆便所並みに外注化されるであらう

途上学の院生が図書館を調査するなどということが、あるらしい。
・院生さんのインタビューを受けました。
 http://d.hatena.ne.jp/yoshim32/20090917/1253180224
・みんな図書館情報学研究者を大事にしようよと思うたこと
 http://d.hatena.ne.jp/yoshim32/20091121/1258798600
上記の例では悪い意味で官僚主義的な館と、気軽な館とが対比されてゐる。
まぁおそらく、日本の官立公立直営館では、妥当性は中間ぐらいにあって、内諾は気軽に出して形式は(もし必要なら後から)整えるといふとこにおちつくのだらうが…(゜〜゜ )
でもyoshim32さんも指摘してゐるとおり、途上学にかぎらず学者先生やライターさんなどに、それなりにきちんと便宜をはかることは、パブリック・リレーション上、きはめて重要なことであるはずなのだ。
なのだが…
じつは、このことって、ぜんぜん理解されてないことなのだ。だいたいPR専門の担当をおいている図書館なぞ、千代田図書館と国会ぐらいではなかろうか。館界コンサバは千代田がメディアに出すぎると眼の敵にするケド、なに、マネして専任の担当をおけばいいだけぢゃないの(σ・∀・) なのに置いたというハナシを聞かないのは、館界全体に、PR(公衆関係)とは、たんにプロパギャンダ(宣伝)のことだと誤解されとるんだろーね(*´д`)ノ
途上学は実務に役立たないというハナシもよく聞くが、ふつう学問なんてそれでかまわないし(だいたい途上学に限らず学問なんてそんなもの)、すぐ役立つ知識体系は、大学で教えるようなものではない(専門学校へ行きませう)。
yoshim32さんも指摘しているとおり、聞かれるほうがマトモなら、一方的に情報をとられるだけではなくて、逆にいまの途上学(の内情)はどーなっておるのか、とか、フツーの編集者さんはどんなふーに図書館をみてをるのかとか、いくらでも勉強できるうへに、よくもわるくも実情を世間サマしってもらへば、図書館なぞという、不要不急でいつも風前の灯でしかない機関も、「まああってもいーんじゃね」ぐらいに思う納税者が増えようというもの。
小役人根性丸出しにして、どーでもいいような数字を出し渋ったり(いはゆる、これってグレイ・リテラチャーのたぐひ。そも自らのミッションに逆行しとるワイね)、取材を受けること自体を忌避したりとか、もしするような職員ばかりがいる館は、早晩、廃止かまるごと外注化されることになるでせう。