書物蔵

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KBS図書館史キボーン

戦前期、書誌活動が振るわなかった日本図書館界において、いくつかの例外を見出すことができる。その一つがKBS(国際文化振興会;Kokusai Bunka Shinkokai)なわけだが…オタどんブログにて、大東亜トンデモ学と大東亜図書館学の接点にあることが明らかにされている。
こんな記事を見た。
・栗田淳子「交流の場としての図書館:「日本」へのアクセスを支えてきて」『出版ニュース』(2009年11月上)
著者は「国際交流基金情報センターライブラリー主任司書」とのこと。

本部図書館(2006年4月に情報センターライブラリーと改称)は国際交流基金の設置年1972年に設置された。開設時より日本研究の専門図書館として、英語をはじめ各国語で書いた日本研究図書を所蔵し、主に在日外国人に対して利用サービスを行なってきた。
 図書館の蔵書はその前身団体である国際文化振興会(以下KBS)ライブラリーの蔵書2万冊弱を引きついてスタートしている。KBSは1934年に日本の文化交流、日本の芸術文化の海外への普及を担うため国内で初めて設立された公的機関である。ライブラリーは1935年に開設され、戦前から外国人が自由に利用できる図書館として貴重な存在であった。(略)当時の記録をみると、開設時は数千冊の規模であったものの利用者は先客万来であったと記されている。

ライブラリーは1935年に開設 数千冊

国際交流基金は1990年代から2000年代にかけて日本文化センター日本文化会館という名称で多く海外拠点を設置した。そのほとんどに図書館があり、3〜4万冊の蔵書をもつところから数千冊まで多少の差はあるが、いずれもコンパクトな規模でサービスを行なっている。そのうちローマとドイツのケルンにある日本文化会館は、国際交流基金の設立以前のKBS時代に設置されている。そして図書館も当時から存在している。

ケルンとローマのライブラリーは戦前期からある

世界中の国際交流基金のコレクションをまとめると40万点近くになり、20カ国以上の言語にわたるユニークなコレクションの総合データベースとなる。

全部で40万点のユニークな資料を持つが、DB化はまだ。
うーむ、ぜひぜひunion catalogをつくってほしいもの(゜〜゜ )
大東亜ト学への扉が開かれよう!`・ω・´)oシャキーン