書物蔵

古本オモシロガリズム

蔵書は一代、秘蔵書は。。。

こんなものをチラ読みした。
内堀弘「『月に吠える』無削除版、現る」『図書新聞』(2008.3.1)p.6

〔詩書蒐集で有名な〕鶉屋主人が遂に見ることも叶わなかったものが、この四半世紀に三冊も現れたのは、一つのサイクルが終わったからだろう。(略)門外不出の封印が解かれるのは更にその次〔=秘蔵者の次の次〕の代までかかる。

なるへそ。
愛書家周辺では「蔵書一代」というけれど、これは「秘蔵書は二代」説ですな。秘蔵書は三代目が手放すという。
わちきは文学書はぜんぜん蒐集対象じゃないけど、これはまたオモシロで役立つ説ですな。
わちきのオモシロ大東亜図書館学コレクションの主要な部分ってば、2004年末から買いまくった3系統の個人蔵書が元になっていたりもして(・∀・) もちろん、一冊づつ拾ったものもあるけどね。
ひとつは現職においても学界においても高位高職におられた○○さんのもの。やっぱり亡くなってしばらくたっているから今は孫の代かすら。
もうひとつは戦前にドイツで学位をとり、現職において高職に達した○○○さんのもの。やっぱり3代目。
さらには戦前戦後を通じて大立て者だった○○さんのもの。これも孫の代?