書物蔵

古本オモシロガリズム

CIE映画『格子なき図書館』の格子ってのは?(σ・∀・)

上記のような「格子=金網」説を話したのはいいのだが、

あれ、ほんとにレトリックじゃなくてせみ・オープン書架のことだったかしらん?(・ω・。)

と、いま考へるとあやふやな気がしてきたので――てか総合展での上映が、エンドレスで3本をぐるぐるやるものだったので始まる時間がわからず前半を見られんかったのだ(。・_・。)ノ――チトしらべてみた。
さういへば、この映画のシナリオが載っている雑誌をこのまへ買ったような憶えがあったなあ…
とて、書架から古雑誌をひっぱりだす。
「格子なき図書館(シナリオ)」『読書相談』2(7) p.2〜13 [1950.09]

70 本を読む人の背後に空の網棚がある
かつてはこの図書館も人々と図書との間はこの金網でさえぎられていました。
71 書棚移動
しかしいまでは書棚はこのように自由に解放されていて誰でも気持ちよく、簡単に利用するようになつています。

たしかに前半に半開架の描写があったようだ。
そしてシナリオでは最後のところに次のナレーションが入っていることになっている。

すでに仙台、新潟、千葉、金沢、京都、高知、鹿児島、長野、静岡、兵庫、滋賀の図書館は書棚を自由に開放し視聴覚の教具の利用を人々にすすめ文化の宝庫としての図書館を人々に知らせるなど、読書をはばんでいた障害を取り除きにかかつているのです。
すなわち格子なき図書館として生れかわつてゆくのです。

なになに〜

書棚を自由に開放し〜読書をはばんでいた障害を取り除き〜すなわち格子なき図書館として〜

あひゃ(゚∀゚ )
やっぱす、semi-openから、open shelves systemへの移行を称して「格子なき図書館」ということだと、映画自身が言っているよ。
やれやれ。訂正しなきゃいかんかと思ってしまった。だって、映画の英語題名が、Libraries without Barsってゆーんだもん。
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-05/kaisetsu_5.html